吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

ポストパンク

今年、最も聴かなければいけない一枚…かもね…(笑)

『For the first time』 BLACK COUNTRY, NEW ROAD 昨年と今年こそ、コロナ禍のパンデミックの影響で停滞していますが、ここ数年のロンドンの音楽シーンから素晴らしいバンドが続々、登場しているのは、新しい音楽を追っている方ならご存知のことと思います。SHAM…

自らを曝け出したジェニーの初ソロ作

『To Love is to Live』 Jehnny Beth 私のブログも随分、久々のアップになりますが (苦笑)、実は私自身、東京都で緊急事態宣言が解除されてから忙しい日々を送っていました。このコロナ禍中で音楽好きの皆さんも大好きなアーティストのライヴに行けず、悶々とし…

90年代のグランジ/オルタナ·シーンに大きな影響力を持つパンク·バンド

『3 CD BOX SET (Is This Real? - Youth of America - Over the Edge)』 WIPERS ここ数ケ月、このブログの始まりがコロナ·ネタでうんざりするかもしれませんが (苦笑)、皆さんも苦しみながらも、Stay Home生活にぼちぼち順応しながら、音楽も楽しまれているかも…

『Y』以来、37年ぶりのデニス・ボーヴェルとのタッグ作品

『Honeymoon on Mars』 THE POP GROUP 先月28日にリリースされた、THE POP GROUPの新作で、昨年リリースされた再結成後初のアルバム『Citizen Zombie』以来、再結成後2作目の作品になります。 本作はデビュー・アルバム『Y』を手掛けたプロデューサー、デニス・ボ…

3年ぶり16作目の大傑作

『Skeleton Tree』 Nick Cave & The Bad Seeds Nick Cave & The Bad Seedsが今月23日(海外では今月9日)にリリースした新作で、2013年に発表した『Push the Sky Away』以来、3年ぶりの作品になります。 海外で9日に発売された本作は全英アルバム・チャート初登場…

PRIMAL SCREAM東京公演のオープニング・アクトに決定!

『#N/A』 にせんねんもんだい 10月20日のPRIMAL SCREAMの東京公演(新木場STUDIO COAST)のオープニング・アクトへの起用が決定した、東京出身の女性3人組のノイズ・バンド、にせんねんもんだいが昨年9月にリリースしたアルバムで、プロデューサーに"UKダブ界の奇才…

ジャー・ウォブル版マイルス・デイヴィス (?)

『Everything is No Thing』Jah Wobble and The Invaders of The Heart 元PUBLIC IMAGE LTDのベーシストでもあったジャー・ウォブルのバンド、Jah Wobble and The Invaders of The Heartが今月22日に日本先行でリリースした新作(ちなみに輸入盤は今月29日発売)…

初期4ADの伝説的ポスト・パンク・バンドの激レア音源集

『Era』IN CAMERA 1978年に4ADと契約したものの、1981年に呆気なく解散してしまった、初期4ADの伝説的ポスト・パンク・バンド、IN CAMERAが短い期間に活動していた頃の音源を網羅した、昨年リリースされた編集盤です。 IN CAMERAのメンバーは、デヴィッド・スタイナ…

THE POP GROUPとジェイムス・チャンスの狂騒、現代に蘇る!

『Last Evenings on Earth』MELT YOURSELF DOWN ロンドンの無国籍トライバル・パンク・バンド、MELT YOURSELF DOWNが先月にリリースした新作で、2013年のセルフタイトルのアルバム以来、3年ぶりのアルバムになります。 MELT YOURSELF DOWNはロンドンの先鋭アング…

NEW ORDER Live in Japan (5/27)

単独来日公演としては実に1987年以来、29年ぶり。フェス出演も含めれば、2012年の『SUMMER SONIC 2012』以来、4年ぶりの今回のNEW ORDERの単独来日公演。 単独公演ということを考えれば、かなり待たされた来日公演のように感じますが、今回の来日公演まで何度かフ…

(祝) 来日決定!

『Music Complete』NEW ORDER 1987年以来、29年ぶりの単独公演での来日公演が決定した(フェス出演も含めれば、2012年の『SUMMER SONIC 2012』以来)、NEW ORDERが昨年9月にリリースしたアルバムで、スタジオ・アルバムとしては2005年の『Waiting for the Sirens' C…

20年ぶりに復刻した奇跡の名盤

『For How Much Longer Do We Tolerate The Mass Murder?』THE POP GROUP 1996年にリイシュー盤がリリースされて以降、20年の長きに渡ってリイシュー発売がなく入手困難の状態にすらなっていた、今月に発売になったばかりの1980年発表のTHE POP GROUPの2ndアル…

2010年代最強のポスト・パンク・バンドの待望の新作

『Adore Life』SAVAGES ピッチフォークやNME等、世界中の音楽メディアに称賛され、一躍、2010年代のポスト・パンク・シーンを代表するバンドに押し上げることになった、SAVAGESの2013年のデビュー・アルバム『Silent Yourself』以来、今月22日に発売になったばかりの…

最高のJOY DIVISIONフォロワー・バンド

『The Struggle for Utopia』PROJECT : KOMAKINO PROJECT : KOMAKINO2000年代に"現代のSIOUXSIE AND THE BANSHEES"と呼ばれていたポスト・パンク・バンド、THE VIOLETSにも籍を置いていた経験のある、クリス・ケインが2007年にソロ・プロジェクトとしてスタートし…

ICEAGE Live in Japan(12/22)

私の今年最後のライヴ参戦になるICEAGE。自身のこのブログの中で大絶賛していた(笑)ICEAGEを今年の締めとして観られたのは、2015年という年を振り返った時に良い思い出となるかもしれません。 22日は泊まりがけの仕事が終わってのライヴ参戦なのですが、この…

オーストラリアのポスト・パンク・シーンだって熱いんです。

『Typical System』TOTAL CONTROL 2008年に結成された、オーストラリア・メルボルン出身のポスト・パンク・バンド、TOTAL CONTROLが昨年リリースしたアルバム。 TOTAL CONTROLは、同じオーストラリアのバンド、EDDY CURRENT SUPPRESSION RINGのミッキー・ヤング(G/Ke…

イケメン兄弟のサイバー・パンク・アルバム

『Haha』THE GARDEN 米カリフォルニア州・オレンジ・カウンティ出身のワイアット&フレッチャー・シェアーズ兄弟のサイバー・パンク・ユニット、THE GARDENが先月リリースしたアルバム。 この兄弟は、フランスのファッション・デザイナーのエディ・スリマン御用達のイ…

戦争(WAR)は終結した… そして美しき春(Var)が…

『No One Dances Quite Like My Brothers』Var 2014年に東京公演で解散した、ICEAGEのフロントマン、エリアス・ベンダー・ロネンフェルトと元SEXDROME/現LUST FOR YOUTHのメンバー、ローク・ラベックのコペンハーゲン・パンク・シーンきってのカリスマ二人を中心に結…

かつて、サマソニで消化器ぶちまけたバンドです(笑)

『All Things Under Heaven』THE ICARUS LINE 1998年に米カリフォルニア州・ロサンゼルスで結成されたオルタナ・バンド、THE ICARUS LINEが今月リリースしたばかりの通算8枚目の新作。 『SUMMER SONIC 2002』出演の際、当時のバンドのギタリストだったアーロン・…

豚になってもレジェンドは永遠に不滅です(笑)

『What the World Needs Now…』PUBLIC IMAGE LTD 今月リリースされたばかりのジョン・ライドンのPUBLIC IMAGE LTDの新作で、2012年の『This is PIL』以来、3年ぶりの作品になります。 今回の新作発売に併せて、PILの旧譜も安価で再発されましたので、PILの旧譜を…

通算31作目のスタジオ・アルバム

『SUB - LINGUAL TABLET』THE FALL 1976年に結成された、ベテラン・ポスト・パンク・バンド、THE FALLの通算31作目。2013年の『Re - Mit』以来のスタジオ・アルバムになります。 ちなみに、彼等はライブ・アルバムも通算30作リリースしていて、その飽くことのない驚異…

コペンハーゲン・ロック・シーンを切り拓いたバンド

『Plowing into the Field of Love』ICEAGE デンマーク・コペンハーゲン出身のパンク/ポスト・パンク系バンド、ICEAGEが昨年リリースした、3rdアルバムです。 前日、同じコペンハーゲンのバンド、COMMUNIONSのアルバムについて書いた際、度々、このICEAGEについて触…

Grimes + ANIMAL COLLECTIVE meets DEERHUNTER

『The Air Conoitioned Nightmare』Doldrums カナダ・モントリオールを拠点に活動している、エリック・ウッドヘッドこと、Doldrumsが2013年のデビュー・アルバム『Lesser Evil』以来の今月リリースしたばかりの2ndアルバム。 ちなみに、エリックはカナディアン・フ…

ガムラン + ポスト・パンク

『Urban Gamelan』23 SKIDOO ノイズ~アヴァンギャルド勢の中から現れた異色のポスト・パンク/インダストアル・バンド、23 SKIDOOが1984年に発表した3rdアルバム。 エスノ・ファンク、インダストアル、ダブ等のサウンドが入り混じった、23 SKIDOO独特のサウンド…

アヴァン・ガレージの帝王

『Carnival of Souls』PERE UBU 1975年に、米オハイオ州クリーブランドで結成された、自称"アヴァン・ガレージ・バンド"が、昨年リリースしたアルバム。 ポスト・パンクやエクスペリメンタル・ロックにカテゴライズされる事もあるバンドですが、あらゆる音楽性を…

最凶マフィアの大傑作

『As The Veneer Of Democracy Stars To Fade』Mark Stewart THE POP GROUPのヴォーカリスト、マーク・スチュワートが、1985年に発表したアルバム。 マーク・スチュワートの作品は、どれも時代を先取りする前衛的な作品が多く、THE POP GROUP派生組では最も過激…

フレンチ・ワールドビートの傑作

『Mambo Nassau』Lizzy Mercier Descloux 2004年に47歳の若さで他界してしまった、フランスのワールドビート系ミュージックのパイオニア的存在でもある女性アーティスト、リジー・メルシエ・デクルーが、1980年に発表した2ndアルバムです。 1stアルバムでは、難…

今年最高の一枚と断言したい。

『Hinterland』LONELADY 発売前から早くも、ポスト・ロックの名盤として話題になっていた、今月に発売したばかりのジュリー・キャンベルこと、LONELADYの最新作。 2010年に発表されたデビュー・アルバム『Nerve Up』や、ジャー・ウォブルとの共作『Psychic Life』で…

俺はPILだけじゃないぜ!!

『Take Me To God』Jah Wobble's Invaders Of The Heart 元PILのベーシスト、ジャー・ウォブルが"Jah Wobble's Invaders Of The Heart"名義で、1994年にリリースした作品で、彼が発表した作品の中でもクオリティーの高い名盤として名高いアルバムです。 元々、ウ…

野蛮なポスト・パンク女子四人組

『Silence Yourself』SAVAGES 彼女達が2013年にリリースしたアルバムで、各音楽メディアでも絶賛されて、いまやフェスにも引っ張りダコのバンドなので、おそらくポスト・ロック・ファン以外の方も聴いているアルバムではないかと思います。 女性バンドにはなかな…