読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

吉良吉影の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

『Munki』以来19年ぶり、通算7作目




f:id:killer_yoshikage:20170328173052j:image

『Damaged and Joy』

THE JESUS AND MARY CHAIN

 

 

 

 

 

 

 今月24日に発売されたばかりの、1998年発表の6thアルバム『Munki』以来、19年ぶりのスタジオ・アルバム。 2007年に再結成してからは初のアルバムになります。 このアルバム・タイトルの『Damaged and Joy』は、他人の不幸や失敗を喜ぶことを意味するドイツ語の"schadenfreude"から取られているそうです。 ドイツ語の直接の意味合いで捉えると、とてつもなくブラックなリード兄弟の感性が見え隠れして来ますが (苦笑)、『Damaged and Joy』という英語のタイトルでそのまま捉えれば、ノイジーなギター・サウンドとノスタルジックなポップ・サウンドの両面を併せ持った、ジザメリの音楽性そのものを象徴しているようなタイトルと解釈することも出来るはずです。 本作のプロデュースを担当したのは、KILLING JOKEのベーシストでもあるマーティン・グローヴァーことユース。 ユースはTHE VERVEからTHE CHARLATANS、EMBRACE、そしてポール・マッカートニーとユース自身のユニット、THE FIREMAN等、数多くのアーティストのアルバムを手掛けた売れっ子プロデューサーの一人です。 ノイジーなギター・サウンドながらポップさを擁したジザメリの特性を生かすうえで、ポップからオルタナまであらゆるタイプのバンドを手掛けてきたユースをプロデューサーに選んだのは正解と言えるかもしれません。 既にアルバムを購入された方も多いと思いますし、またアルバムを購入していなくても、YouTube等のネットで「Amputation」、「Always Sad」をお聴きになった方(ちなみにこのブログの下部にもこの2曲のMVのリンクを貼っています)、あるいはレコ屋で試聴された方もいらっしゃると思いますが、以前と変わらないノイジーかつノスタルジックで甘いポップネスを兼備した、いわゆるジザメリ節全開の楽曲に感激した方も多いんじゃないでしょうか? 現在の世界中の音楽シーンの状況を見据えて、斬新なエレクロニクス・サウンドを導入して、ポップなジザメリの楽曲をハイファイにヴァージョン・アップするという手段は敢えて取らず、古典的なジザメリ・サウンドで真っ向勝負に出たのはユースの英断でもあり、その手法こそが現在のジザメリにとっても最高のものという考えてのものだと思います。 普遍的なジザメリ節が聴ける新作ではありますが以前と違う点を挙げると、女性ヴォーカリストの参加の多さにあると思います。 今までの音楽経歴が不詳のブルナデッタ・デニングが「Always Sad」に参加しているのを始め、元BELLE SND SEBASTIANのイザベラ・キャンベルが「Song for a Secret」と「The Two of Us」に、リード兄弟の妹のリンダ・フォックスが「Los Feliz (Blues and Greens)」と「Can't Stop the Rock」に、そしてスカイ・フェレイラが「Black and Blues」にそれぞれ参加しています。 もちろんジザメリの女性ヴォーカリストの起用は本作が初めてではなく、MAZZY STARのヴォーカリストでウィリアム・リードの恋人でもあったホープ・サンドヴァルが、『Stoned & Dethroned』収録の「Sometime Always」と、『Munki』収録の「Perfume」に参加していましたし、リンダ・フォックスもシスター・ヴァニラ名義で『Munki』収録の「Moe Tucker」に参加していました。 しかし、あくまでホープ・サンドヴァルとリンダ・フォックスがリード兄弟と近しい関係であることを考えると、以前の二人の起用は決して大胆な女性ヴォーカリストをフューチャーした感もそれほどなかったはずです。 そもそものジザメリのサウンドの根源にフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドがあり、ノスタルジックで甘いジザメリのメロディーと女性ヴォーカルの相性の良さをホープ・サンドヴァルやシスター・ヴァニラ(リンダ・フォックス)との共演で見出だしたのかもしれません。 イザベラ・キャンベルもBELLE AND SEBASTIAN脱退後はマーク・ラネガン(元SCREAMING TREES/QUEENS OF THE STONE AGE)とのコラボ・アルバムをリリースしていて男性ヴォーカリストとのデュエットでも素晴らしい歌声を聴かせていましたが、イザベラが参加している2曲でもジザメリとの相性は抜群で見事に期待に応えています。 スカイ・フェレイラは昨年、PRIMAL SCREAMのシングル「Where the Light Gets In」でボビー・ギレスピーとデュエットしたのを記憶されている方も少なくないと思いますが、本作の「Black and Blues」でもリード兄弟と堂々と渡り合う彼女らしいヴォーカルを披露しています。 新しいサウンドを取り入れずに敢えて、古典的なジザメリ・サウンドに立ち帰ったことで、ジザメリが後のグランジオルタナ、シュゲイザーに与えた影響が今更ながら浮き彫りになりましたし、また、このバンドの根源がフィル・スペクター・サウンドにあることを改めて認識もしましたし、バンドの今までの歴史を総括しながらも後の世代への影響力を認識させる、そういう作品になったんじゃないかと思います。 次にアルバムを出した時にサウンドがどう変化しているかは分かりませんが、例え、大胆にサウンドが変化してもジザメリ流の甘いポップネスは永遠に不滅だと思います。 古典的なジザメリ・サウンドではありますが、このアルバムが新しいジザメリの第一歩。 2007年に再結成してから10年経って、ようやく踏み出した第一歩です…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
f:id:killer_yoshikage:20170328173036j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170328173022j:image

THE SPECIALS Live in Japan (3/24)




f:id:killer_yoshikage:20170325020200j:image

 

 

 

 

 

 

 

 私にとっては、新木場スタジオコーストでのライヴは2月26日の『HOSTESS CLUB WEEKENDER』以来となりますが、Facebookを通して知り合った方々と久々、もしくは初めて会われた方もいらっしゃって、年中ライヴ参加している私にとっても実に有意義な時間を過ごせた公演になったと思います。 THE SPECIALSに関しては、2009年の『SUMMER SONIC 2009』にテリーホールが復帰したTHE SPECIALSが出演したものの、私はその日の都合がつかずに仕方なく諦めた経緯もありました。 私自身はこうしたスカ・バンドのライヴは初めてですし、スカ・バンドはレコードを家でじっとして聴いているよりも、ライヴで体感してナンボなので、そういった意味でもこの公演に来た意義は充分にあったと思います。 今回もこの新木場スタジオコーストの『HOSTESS  CLUB WEEKENDER』で初めて話し、以降、PIXIESTHE DAMNEDのライヴでも一緒に話している仲間と、公演前に色々な音楽話しで盛り上がり、公演前から楽しい時間を過ごせました。 入場時間になってもその仲間というか、もはやライヴに欠かせない友達と一緒に音楽話しで相変わらず盛り上がっていましたが(笑)とりあえず、私と我が友はステージ右側の最前列近くという非常に申し分のないポジションをキープしました。 やや中央寄りの最前列にいた、度々、色々な来日公演でご一緒させていただいているOhkiさんとも少しだけですが(挨拶程度ですが)話しましたし、後は同じくFacebookの友達で初対面になる平野さんともご挨拶程度でしたが話すことも出来て、開演前ではあるものの有意義な時間を過ごせたと思います。

 

 そして本題の公演の内容に入りますが、今回のTHE SPECIALSのメンバーは2009年に復帰したフロントマンのテリー・ホール、リズム・ギタリスト兼ヴォーカリストのリンヴァル・ゴールディング、ベーシストのホレス・パンターのオリジナル・メンバーに加え、OCEAN COLOUR SCENEのギタリストでポール・ウェラーのツアーにも度々、参加しているスティーヴ・クラドック、THE LIBERTINESのドラマー、ゲイリー・パウエルという強力な"助っ人"が加わり、そして、キーボード・プレイヤーのニコライ・ソープ・ラーセン、トロンボーン奏者、トランペット奏者、ストリングス奏者の女性2名というバンド構成。 結成当初のリーダーのジェリー・ダマーズが不在なのはオールド・ファンにとって残念なところかもしれませんが、スティーヴ・クラドックとゲイリー・パウエルの"助っ人"参加はダマーズ不在の穴を全く感じさせないどころか、下手なオリジナル・メンバーでの陣容よりも強力なバンドになっていたと会場の多くのファンが感じていたのではないでしょうか?  当日のセット・リストはこのブログの下部(↓)に掲載しましたが、スタートは1981年の解散時の最後のシングルで全英シングル・チャート1位にもなった「Ghost Town」。 THE SPECIALSの"終わり"を告げることにもなったシングル曲で、そう考えると複雑な思いでのオープニング・ナンバーですが (苦笑)、この"終わり"こそが現在の道のりへの"始まり"にもなったと捉えることも出来る、ライヴだと非常に力強く感じるナンバーです。 以降は2ndアルバム『More Specials』からの「Do Anything」、1991年発表の『The Single Collection』に収録されているナンバーでテリー・ホールによって書かれたナンバーの「Friday Night,  Saturday Morning」と続き、序盤はスカ色の強いデビュー・アルバムのナンバーよりも『More Specials』か『The Single Collection』のナンバーを選曲しましたが、ホーン・セクションやストリングスの音色がライヴで楽しめる、スカに止まらない様々な音楽を飲み込んだ、THE SPECIALSの魅力を再確認するうえで非常に重要なナンバーだったと思います。 単純にノリを重視するならデビュー・アルバムからの曲をライヴの前半に持って来た方が良いのかもしれませんが、ホーン奏者もストリングス奏者も取り入れた、序盤の味わい深いナンバーにも、THE SPECIALSの魅力が詰まっていると再考するには良い機会になったと思います。 若い頃は洗練されたファッション・リーダー的印象も強かったテリー・ホールですが、この公演では地味な服装で淡々とヴォーカルを聴かせる印象もありました。しかし年齢を重ね、枯れた味わいのテリーの存在感はステージでも静かに映えました。 静かな存在感のテリーに対して、終始、明るい笑顔とパフォーマンスでバンドを盛り上げたリンヴァル・ゴールディングはバンドのムード・メイカーであると同時にキレの良いリズム・ギターでバンドのサウンドを牽引する重要な役目を充分過ぎるくらい果たしました。 ジェリー・ダマーズ不在の穴を全く感じさせなかったのもリンヴァルの活躍あってこそのもので、バンドにとっては欠かせない存在と言えると思います。 そして、同じくオリジナル・メンバーのホレス・パンターのベースも、地味ながらTHE SPECIALSには欠かせない、リンヴァルのリズム・ギターと共にTHE SPECIALSのグルーヴを支える重要なプレイヤー。 そして"助っ人"のスティーヴ・クラドックはポール・ウェラーのツアーでも度々参加して、ウェラーの来日公演でも素晴らしいギター・プレイヤーとして印象に残っていますが、この公演でもリード・ギタリストとして多大な貢献をしました。 そして、ゲイリー・パウエルも豪快なダイナミズムをもたらすプレーでバンドに大きく貢献。 特にアッパーなビート・ナンバーが多いデビュー・アルバムのナンバーでは彼の力強い豪快なドラミングが、バンドのサウンドを骨太でタフなものにしていたと思いますし、THE LIBERTINESを日本で観られないファンにとっても、彼のプレーを聴けた喜びも大きかったんじゃないかと思います。 改めて、セットリストに目を移していただくとお分かりになると思いますが、後半になってくるとデビュー・アルバムからのアッパーなスカ・ナンバーがあって会場の盛り上がりも半端じゃないものになって来ますが、ステージ最前列近くではとにかく、ダイヴの嵐で、とにかく凄い数のダイヴの波が押し寄せて来て、会場最前列にいた方はたまったものではなかったでしょう (苦笑)。 もちろん、ファンに一番人気の高い「ワンツー!」の「Little Bitch」の盛り上がりは最高潮でしたが、ほとんどパンク・バンドかラウド系バンドの公演かというノリでした。 そして、後半にダイヴの波が雨あられの如く降り注いだ後のアンコールの一曲目は『The Single Collection』にも収録されている、THE SKATALITESのカヴァー曲「Guns of Navarone」。 そして、この曲が終了した後にテリーがコンビニの袋を持って登場するのですが、なぜかコンビニで買ったであろう飴やら何やらをファンに投げた後、ドラム・セットの傍に置いてあった花束を女性ファンにプレゼント。 テリーが花束をあらかじめ用意していたということは、おそらく、この女性にプレゼントするためだったのだと思いますが、そこは私が知る余地もありません(笑) 「All the Time in the World」を挟んでラストはデビュー・アルバム最後の曲でもある「You're Wondering Now」ですが、最後はリンヴァルがストリングス奏者の女性と一緒に踊りながら非常に和やかな雰囲気でライヴは終了。 初のTHE SPECIALSの公演でしたが、実に中身の濃い素晴らしいライヴだったと思います。

 

 そして、私の方は先程の仲間とも別れた後は、2015年の『FUJI ROCK FESTIVAL '15』でもご一緒させていただいた田中さんと、田中さんと同じFacebookの音楽グループのRaycaさんと初めてお会いして、帰りの電車はお二人ごと一緒させていただきました。 THE SPECIALSの公演も、もちろん素晴らしいものでしたが、こうしてライヴを通じて、人と繋がれるのって私も本当に嬉しいです。 私も10月のPeter Hook & The Lightのライヴ以外、予定は未定ですがまた皆さんと素敵な時間を過ごしたい、そう思っております…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170325020146j:image

 

 

 

 

 

 

THE SPECIALS  Live  in Japan Setlist

24th Friday March

(@Studio Coast, Tokyo)

 

1. Ghost Town

2. Do Nothing

3. Friday Night, Saturday Morning

4. Stereotype

5. Man at C & A

6. Blank Expression

7. Rat Race

8. Why?

9. Redemption Song

10. Doesn't Make It Alright

11. Nite Klub

12. (Dawning of a) New Era

13. Do the Dog

14. Gangsters

15. Concrete Jungle

16. A Message to You Rudy

17. Monkey Man

18. Little Bitch

19. Too Much Too Young

20. Enjoy Yourself (It's Later Than You Think)

 

【Encore】

21. Guns of Navarone

22. All the Time in the World

23. You're Wondering Now

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

www.creativeman.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170325020132j:image

結成37年、通算14作目の新作




f:id:killer_yoshikage:20170321172417j:image

『Spirit』

DEPECHE MODE

 

 

 

 

 

 

 

 

  DEPECHE MODEが今月22日(輸入盤は17日発売)にリリースしたばかりのアルバムで、2013年発表の『Delta Machine』以来のバンドにとって通算14作目の作品になります。 本作のプロデュースを手掛けるのは、ARCTIC MONKEYS、MYTERY JETS、KLAXONS、Florence and the Machine等を手掛けてきた、SIMIAN MOBILE DISCOのジェームズ・フォード。 『Playing the Angel』(2005年発表)、『Sounds of the Universe』(2009年発表)、『Delta Machine』(2013年発表)と、前作までの3作品はベン・ヒリアーがプロデュースを担当してきましたが、ヒリアーはDEPECHE MODEの作品以外は、BLUR、THE EDITORS、DOVES、ELBOW等のギター・ロック・バンドのプロデュースを手掛けているプロデューサーで、DEPECHE MODEに対して特別な思い入れはない分、逆に客観的な視点でDEPECHE MODEの作品に良い刺激を与えていました。 対して、本作を手掛けるジェームズ・フォードはテクノ/エレクトロ系ユニット、SIMIAN MOBILE DISCOのメンバーでもありますが、もちろん、DEPECHE MODEには大きな影響を受けている大ファン。 フォードは2000年代以降のUKロック・シーンにおいてのプロデューサーとしての実績や評価は高く、これ以上ないプロデューサーの人選と言えるかもしれません。

 本作発売前にリード・シングル「Where's the Revolution」のMV(このブログの下記で閲覧出来ます)が、YouTubeでもアップされましたが、収容所のようなロケーションで、聖職者のような紛争をしたメンバーの姿、そして、ポップではあるもののダークなサウンド、重苦しいメッセージ性の強い歌詞に、本作の内容が込められている…。 そんな感触を覚えた方も少なくないことでしょう…。

 

「僕達はこのニュー・アルバムを政治的アルバムだと主張するわけじゃない。 僕自身も音楽を政治的に聴くなんてことはしない。 でも、僕達もこの世界で生きている以上、そこから影響は受けるよ。」

ー デイヴ・ガーン(DEPECHE MODE)

 

 シリアからの難民問題、英国のEU離脱問題、そして世界中の物議を醸したアメリカ大統領就任…。 前述の通り、デイヴ・ガーンも決して、政治的主張をしたかったわけではなかったと思いますが、結果的にこうした世界中の様々な問題が、この作品をDEPECHE MODE史上、最も政治的メッセージが込められた作品にしたのは想像に難くないはずです。 過去にもデイヴ・ガーンのドラッグ問題、アラン・ワイルダーの脱退等のトラブルで、バンドが負のスパイラルに陥り、その暗黒面がサウンドに反映されてしまった時もありましたが、本作で覆っているダークなサウンドは現在の悲観的状況を反映してのもの。 「So Much Love」のように、DEPECHE MODEの従来のポップ・サウンドを踏襲した楽曲もあるにはあるのですが、病むべき世界の情勢をレコーディング時から感じとっていたメンバーにとって、過去の彼等のポップなサウンドを踏襲した楽曲を作る気にはとてもなれなかったのでしょう。 時折、フォードが演奏するペダル・スティールを取り入れたブルージーなフレイヴァーを挿入しつつも、もの悲しくも美しいDEPECHE MODEらしい部分も鳴らしていくフォードの手腕も見事で、そこはメンバーがやろうとしている意図を明確に察知して、新しくもDEPECHE MODEらしさを損なわない、DEPECHE MODEを愛しているフォードならではのサウンド・メイキングかもしれません。 現在の世界中の情勢故、こうした暗黒面を感じさせるサウンドになるのは致し方ないところがありますが、フォードが次作以降にこうした情勢とは無縁の状態で、DEPECHE MODEの作品に関わった時にどういった作品を制作するのかが楽しみになってくると思います。 もちろん本作はダークな側面が強い作品のため、どうしても受け入れ難いと思われる方も多いと思いますが、世界の病むべき情勢を嘆きつつ、決して負のスパイラルに陥ることなく前を向いた作品なので、ファンの方は是非とも聴いてみてください。 無論、ポップな作品ではないかもしれませんが、さしずめ、メッセージ性の高いインダストリアル作品として聴いてみると、また違った解釈もあるかな?とも思います…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170321172352j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

www.sonymusic.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170321172338j:image

タワレコ新宿店でサイン会もあります♪




f:id:killer_yoshikage:20170317160259j:image

『Hot Thoughts』

SPOON

 

 

 

 

 

 

 米テキサス州・オースティン出身のインディー・バンド、SPOONが今月17日にリリースしたばかりのアルバム。 バンドにとって本作は2014年の『They Want My Soul』以来の作品でバンド通算9作目のスタジオ・アルバムで、デビュー・アルバム『Telephono』(1996年発表)以来の「Matador Records」からのリリース作品にもなります。 SPOONは日本でもインディー好きに支持を受けているバンドですが、米国本国では2005年に『Gimme Fiction』が全米アルバム・チャート44位にランクインしてから、『Ga Ga Ga Ga Ga』(2007年発表)が全米10位、『Transference』(2010年発表)が全米4位、『They Want My Soul』(全米4位)とインディー・バンドという枠を超えた高い人気を誇っているバンドです。 SPOONを全く知らない方でも、『Ga Ga Ga Ga Ga』に収録されている楽曲「You Got Yr. Cherry Bomb」が、Y! mobileのCMに使用されているので耳にしたことがあるんじゃないかと思います

 

 

「You Got Yr .Cherry Bomb」(↓)

youtu.be

 

 

 

 SPOONはブリット・ダニエル(Vo/G)とジム・イーノ(Dr)によって結成されたバンドで、バンド名はドイツのクラウト・ロック・バンド、CANの曲名から取ったものです。 初期作品ではPAVEMENTPIXIES等のUSオルタナ勢、或はWIREGANG OF FOUR等のポスト・パンク勢の影響を感じさせるバンドでしたが、R&Bやソウル等の黒人音楽をルーツに持ち、ブリット・ダニエルのソウルフルなヴォーカルを生かしたソング・ライティングをベースにして、年々、自らのサウンドをアップデートしてきたのがSPOONというバンドだと思います。 CANの曲名をバンド名に冠している通り、曲によってはミニマリズムを取り入れ、常に実験的なサウンドを追求しているところも、SPOONが結成20年以上経った現在でも、米国の音楽メディアに未だに高い評価を受けている要因になっているのだと思います。 実験精神を損なわずに高い質のソング・ライティングも追求していく、バンドとしての理想型をキャリアを重ねるごとに目指しているのだと思います。

 本作のプロデューサーは、WEEZERMOGWAIMGMTBELLE AND SEBASTIAN、THE VACCINES等を手掛けてきた、デイヴ・フリッドマン。 フリッドマンは前作の『They Want My Soul』でもプロデューサーとして名を連ねていましたが、前作での実験的なプロダクションとソング・ライティングを理想的な形で融合したサウンドは高い評価を受け、本作で再び、フリッドマンを起用したのは正解と言えるかもしれません。 フリッドマンは現在でこそ、プロデューサーとして名高い存在ですが、元々はMERCURY REVのメンバーとして活動していたのもあって、分厚いサウンド・オブ・ウォールのサイケデリック・サウンドがフリッドマンのプロデュース作品の特色と言えると思いますが、実験的なハイブリット・サウンドは黒人音楽をルーツに持つSPOONの楽曲をより、アップリフティングなバンド・サウンドに昇華させることに成功しています。 オープニング・ナンバーのアルバム・タイトル曲のハイブリットでダンサブルなナンバーを聴いただけでも、SPOONファンやインディー音楽好きじゃなくても耳を奪われがちですが、アンビエントから先鋭的なポスト・パンク、古典的なR&Bフレイヴァーまで、実は楽曲の表情も豊かで楽曲の骨格がしっかりしているところもSPOONらしいところ。 前作のサウンド路線を踏襲しながらもやはり、肝になるブリット・ダニエルのソウルフルなヴォーカルもグルーヴィーな楽曲だから冴えまくっていますし、ポップ・アルバムとしての魅力も充分です。 フリッドマンのプロデュースは分厚過ぎるプロダクション故、バンドによっては初期衝動やダイナミズムを損ねることも少なくないのですが、SPOONの作品に限って言えば、その相性は最高の部類にあると言えるかもしれません。 もちろん、このアルバムの素晴らしさの最大の要因はバンドのソング・ライティングと黒人音楽のグルーヴをハイブリットなモダニズムとの見事な融合にあり、近年のTAME IMPALAやTEMPLESと言ったサイケデリック・バンドが目指している、ハイブリット・サイケデリック・サウンドとは違った地平線にある、実は古典的なソウル・ミュージックが根底にあるのがSPOONのサウンドだと思います。 いずれにせよ、このアルバムはインディー厨向けのオルタナ・アルバムではありませんし、むしろあらゆるジャンルの音楽ファンが耳を傾けるべき普遍的な作品だと思います。

 それから下にリンクを貼りましたが(↓)、今月20日にはタワーレコード新宿店でブリット・ダニエルのサイン会もあります。 もちろん、このアルバムを購入して参加券を貰って参加出来るわけですが、興味ある方は下記のリンクをご参照ください。 かく言う私も実はこのアルバムを購入して、ブリットのサイン会に参加する予定です。 このアルバムを発売日にいち早く購入したのも実はサイン会目的だったのもあるのですが(笑)それでもアルバムの出来は文句無しの最高のものでしたし、アルバムを購入して本当に良かったと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:killer_yoshikage:20170317160244j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

www.beatink.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170317160222j:image

ゴシックでドゥーミーな"魔女達"の2作目




f:id:killer_yoshikage:20170311181639j:image

『All Your Happy Life』

THE WYTCHES

 

 

 

 

 

 

 英ブライトンを拠点に活動しているサイケデリック・ガレージ・バンド、THE WYTCHESが昨年9月にリリースした2ndアルバム(日本盤は今年1月発売)。 2014年にリリースされたデビュー・アルバム『Annabel Dream Reader』以来の作品になりますが、私もこのデビュー・アルバムに関するブログは2015年7月に書かせていただきました。 そのデビュー・アルバムのブログのリンクを参考までにこのブログの下部(↓)に貼らせていただきましたが、このブログがデビュー・アルバムのブログの内容と弱冠、重複している部分もあるかと思いますが、その点はご了承ください。

 THE WYTCHESはイングランド東部のピーターバラでバンドを組んでいたクリスティアン・ベル(Vo/G)とジャンニ・ハニー(Dr)が、2011年にブライトンに移住し、そこでベーシスト募集をかけて出会ったのがダン・ラムジーで、バンド・スタート時はクリスティアン、ジャンニ、ダンの三人組のバンドでした。 その後、オルガン・プレイヤーとしてバンドをツアーやレコーディング等でバンドをサポートしていたマーク・ブリードが2016年8月に正式メンバーとなり現在は4人組のバンド編成になっています。 そして、2014年にデビュー・アルバム『Annabel Dream Reader』を、TEMPLESやTOYのアルバムをリリースしていることでも知られている「Heavenly Recordings」からリリースすると、そのドゥームな鬱屈したギター・サウンドが耳の肥えたインディー/オルタナ好きの感性を擽り、ここ日本でも(徐々にではありますが)評価が高まっているバンドです。 TEMPLESやTOYと同じ「Heavenly Recordings」と契約しているバンド故、THEサWYTCHESをサイケデリック・ロック・バンドとして位置付けされることが多く、もちろんサイケデリック・ロック・バンドとしての位置付け自体は間違いではないのですが、このバンドの元々のルーツはNIRVANAと『Humbug』期のARCTIC MONKEYSにあります。 このバンドのサウンドの特色の一つとしてストーナー・ロックにも通じるドゥーミーで重いギター・サウンドが挙げられますが、彼等が影響を受けたARCTIC MONKEYSの『Humbug』はそもそも、ARCTIC MONKEYSのメンバーがストーナー・ロックの酩酊感を取り入れるために、QUEENS OF THE STONE AGEのジョシュ・ホーミをプロデューサーに迎えた作品で、ご存知の方も多いと思いますがプロデューサーのジョシュも元々はストーナー・ロック・バンド、KYUSSのギタリスト。 『Humbug』を通じてストーナー・ロックの遺伝子を引き継いだのが、このTHE WYTCHESと言っても良いかもしれません。

 本作のプロデュースは最初、Nick Cave & The Bad Seedsのドラマー、ジム・スクラビュノスが担当し「チャペル・スタジオ」でレコーディングしましたが、メンバーが完全に納得する形には至らず、その後にデビュー・アルバムをレコーディングした場所でもある「トゥ・ラグ・スタジオ」で再レコーディングし、その際には同スタジオに所属しているルーク・オールドフィールドをプロデューサーに迎えています。 状況が二転三転してしてレコーディングは難航しましたが、あくまで自分達のスタイルを貫く姿勢が2作目にあたる本作でも見られます。 基本的にサウンドの大きな変化はありませんが、前作よりもヘヴィーでカオティックな作品になり、クリスティアンのシャウト・ヴォーカルも絶叫した時のカート・コバーンのように何かが憑依したかのような凄みも身につけ、小手先のサウンドだけではない成長を感じさせます。 もちろん前作同様、60年代のガレージ・サウンドの匂いも曲によってはプンプン漂ってきますが、NIRVANAの『In Utero』のようなヒリヒリとした感触も感じさせますが、BLACK SABBATH → MELVINS → FU MANCHUと言った古典的なストーナー・ロックの影響を前作以上に感じます。 もはやストーナー・ロック・サウンドを取り入れたARCTIC MONKEYSの『Humbug』を軽く凌駕するストーナー系サウンドで、『Humbug』から遡ってルーツのストーナー・ロックに辿り着いた感じがします。 ツアー・バスで読んだトルストイの物語や、ツアー中に出会ったメタル・バンドが本作のインスピレーションになったそうですが、少なくとも本作でデビュー・アルバム時に比較されたレーベル・メイトのTEMPLESやTOYとの比較は相応しくないと思います。 しかし、このアルバムがTEMPLESの作品やTOYの作品に比べても遜色ない傑作なことは間違いないと思います。 ("メタル・バンド"には当てはまりませんが)、一緒に米国を廻ったMETZやCLOUD NOTHINGSからのインスピレーションはおおいに有り得そうです。 このブログでも一時期、書きましたが、UKでは90年代のUSグランジオルタナ勢の影響を受けたラウドなオルタナ・バンドが雨後のタケノコのように登場し、THE VACCINES、SLAVES、ROYAL BLOOD等が大きな成功を収めましたが、このバンドだけは本当に我が道を行く孤高な印象があります。 その"孤高性"故、日本でもオルタナ信者には絶大な支持を受けるものの、大ブレイクには至らないので来日のお呼びも掛からない…。 既にレーベル・メイトのTEMPLESやTOYが何度かの来日を果たしているので是非とも来日して欲しいところですが、…かと言っても、この人達が安易にフェス出演というのも似合いませんし… (苦笑)。 まぁ~、来日するのであれば、小さなイベント会社かレコード会社が渋谷のチェルシー・ホテルか新宿MARZ辺りで観られるのが一番でしょうけど…。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170311181626j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

killer-yoshikage.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170311181612j:image

『FUJI ROCK FESTIVAL 2017』出演決定!




f:id:killer_yoshikage:20170305181705j:image

『Volcano』

TEMPLES

 

 

 

 

 

 

 

 昨年8月の『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』に出演、そして今年の『FUJI ROCK FESTIVAL 2017』にも出演が決定している英ケタリング出身のサイケデリック・ロック・バンド、TEMPLESが今月3日にリリースしたばかりのアルバムで、2014年のデビュー・アルバム『Sun Structures』以来、バンドにとって2作目のアルバムになります。 本作はデビュー・アルバムに引き続き、バンド自身のセルフ・プロデュース作品で、アルバムのミックスをFKA twigs、オーウェン・パレット、CaribouBLOC PARTY等の仕事で知られるデヴィッド・レンチが担当しています。 元々、メンバーは60~70年代のサウンドやメロディーに凄い影響を受け、その影響が顕著に表れているのがデビュー・アルバムのサウンドなわけですが、2作目にあたる本作では60~70年代にはないクラブ・ミュージックのようなドラムとベースのアタック感をヴィンテージ・サウンドの融合に成功した作品と言えると思います。 だからと言ってクラブ・ミュージック寄りのビート偏重のサウンドになるわけではなく、あくまでTEMPLES最大の魅力であるドリーミーな酩酊感を最大限に生かしたサウンド作りが行われ、より緻密で尚且つ進化を遂げた本作のサウンドは大きな称賛を受けたデビュー・アルバムを、全ての面において遥かに上回る作品になったと言っても過言ではないと思います。 元々、TEMPLESはデビュー・アルバム制作時も新人バンドに有りがちな即興や初期衝動で作品を制作したりは決してしない、緻密なスタジオ・ワークを心掛けてきたバンドでしたが、本作ではドリーミーな酩酊感は重視しながらも、レトロチックなヴィンテージ・サウンドへのこだわりをあっさり捨て去ることが出来たのは、あくまで緻密なスタジオ・ワークを重視する彼等らしい決断と言えるのかもしれません。 しかし、アルバムのサウンドがハイファイ化しても彼等のあの甘ったるいポップなメロディーはますます甘味が増し、その甘味ゆえ、ついつい次の曲も聴きたくなってしまう曲構成の妙も彼等の緻密さゆえかもしれません。 本作は特にコンセプトを重視した作品ではありませんが、リズム・マシーンを使用した曲やループ主体の曲もあり、様々なタイプの楽曲が揃っていますが、アレンジの部分では敢えて統一感を出し、プロダクションの部分が一番苦労したそうですが、その"苦労"が見事な形で結実し、高い完成度を誇る作品に仕上げることが出来たのだと思います。 個人的には昨年、私が年間ベスト・アルバムの第3位に選出したTOYの『Clear Shot』にも勝るにも劣らずの作品…いや、それ以上に素晴らしい作品と断言しても良いかもしれません。 今年に関しては早くもLITTLE BARRIEの新作『Death Express』が(2017年度の)年末の年間ベスト・アルバムに選出したいほどの素晴らしいアルバムをリリースしましたが、TEMPLESのこの作品を聴かずに2017年を語るべからず(笑)と言える比類なき完成度のアルバムですので機会あったら、是非とも…いや、絶対に聴いてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170305181655j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

www.fujirockfestival.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170305181643j:image

THE DAMNED Live in Japan (3/3)




f:id:killer_yoshikage:20170304193038j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 THE DAMNEDの今回のジャパン・ツアーはデビュー40周年を記念してのツアーになりますが、私が行ったこの日の渋谷CLUB QUATTROでの公演は即座に売り切れで翌日の横浜公演の追加公演が出たほどの相変わらずの人気ぶり。 私個人としては1990年の川崎クラブ・チッタでの来日公演以来のTHE DAMNEDのライヴで、久々というには時が経ち過ぎですが (苦笑)、まさか今年の夏に50路に突入する私が、THE DAMNEDを再び観ることになろうとは、1990年当時の私には到底予想出来なかったことです(笑) そして今回も先月のHCWとPIXIESの来日公演でお会いした男性と、再びお会いしましたが、彼は今回、なんとキャプテン・センシブルに会ってサインを貰ったそうです。 今回もその話も含め、音楽話に華が咲きましたが、こうして知らない音楽仲間とライヴ会場で話すのも最近は楽しみの一つになってきました。 そして今回はFacebookの友達のOhkiさんとも短い時間ですが久々にお会いすることも出来、開場前に楽しい気分でライヴを迎えることが出来た気がします。 私自身、先月にHCWとPIXIESの来日公演後も仕事等で忙しいのもあって疲れが抜け切らず、体調も今ひとつなので今回はモッシュやダイヴによる体力の消耗を避けるために後ろの方で観ることにしました。

 

 ライヴの方はおそらく定刻の19時をそれほど過ぎない時間にメンバーが登場したと思います。 もちろんブライアン・ジェイムスもラット・スキャビーズもいないTHE DAMNEDですが、デイヴ・ヴァニアンはゴシックなイメージが年齢を重ねても映えますし、キャプテン・センシブルに至ってはほとんど年齢を感じさせない若々しいイメージを保ち、まだまだ現役感バリバリなのには驚かされました。 1曲目は『Machine Gun Etiquette』からの「Melody Lee」からスタートし、『Strawberries』からの「Generals」、そして1981年にリリースされたEP『Friday 13th EP』からの「Disco Man」という流れで、この選曲から、この日の公演が決してパンク・クラシックの再演に終始しない、THE DAMNEDの様々な時代の名曲を味わえる公演になりそうな予感がしました。 下記のセットリスト(↓)をご覧になっていただけるとお分かりいただけると思いますが、この日のセット・リストは『Machine Gun Etiquette』が8曲、次いで『Strawberries』が4曲と、この2枚を軸にした構成であったことに気付かされます。 私が1990年に来日公演を観た時は『Damned, Damned, Damned』と『Machine Gun Etiquette』の再演を軸にした構成のライヴだった記憶がありますが、この日の公演は私が観た1990年当時に聴けなかったニューウェーヴ・フレイバーを感じさせる楽曲も聴けたことも嬉しかったです。 デビュー・アルバム『Damned, Damned, Damned』と並ぶバンドの名盤でもある『Machine Gun Etiquette』が実はかなりメロデックかつアンセミックな魅力に満ちたアルバムであることに改めて気付かされましたし、良質なパワー・ポップ・ソング、ニューウェーヴ・ソングも実に多いバンドなのだと実感しました。 このメロディアスな楽曲を歌うヴァニアンの歌唱力の高さも特筆すべきことで、キャプテンの素晴らしいギター・テクニックも依然、健在。 スチュ・ウェスト(B)とピンチ(Dr)のリズム隊も安定したテクニックで充分にバンド・サウンドを支えていましたし、バンドのニューウェーヴ・サウンドに欠かせないキーボード担当のモンティ・オキシモロンはプレーはもちろん、キャラのユニークさでしばしばバンドを盛り上げていました。 もちろん、キャプテンもMCで笑いを取ることを忘れてはいませんが(笑) メロディックニューウェーヴ色の強い曲が続いても、『Damned, Damned, Damned』からのパンク・クラシック「New Rose」、「Neat Neat Neat」を演奏すれば会場の盛り上がりは最高潮! そしてアンコールではキャプテンがリード・ヴォーカルを取る『Strawberries』収録ナンバーの「Life Goes On」から始まると、『Machine Gun Etiquette』からの人気ナンバー「Noise Noise Noise」、「Smash It Up」とアンコールには申し分のない曲。 そして、予想していなかった2回目のアンコールは「Anti-Pope」で締め。 この日の公演はあっという間ですが、これで終了しました。 今回の来日公演のTHE DAMNEDはパンク・バンドというよりアンセミックな王道ロック・バンドに近いと思いますが、変にパンク・クラシックを演奏するレジェンド・バンドではなく、現在進行形のTHE DAMNEDに相応しいサウンドを聴かせてくれたことにむしろ、好感が持てました。 私が次にいつTHE DAMNEDのライヴを観るか分かりませんし、もしかしたら次観ることはないのかもしれませんが、コレが仮に私にとって最後のTHE DAMNEDの公演だったとしても少しも後悔しない素晴らしいライヴだったことは確かです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170304192729j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3rd March Friday 2017

THE DAMNED Live in Japan Setlist

(@Shibuya Club Quattro, Tokyo)

 

 

1. Melody Lee

2. Generals

3. Disco Man

4.I Just Can't Be Happy Today

5. Alone Again Or (LOVE Cover)

6. Love Song

7. Machine Gun Etiquette

8. Street of Dreams

9. Eloise (Paul Ryan Cover)

10. Stranger on the Town

11. Ignite

12. Plan 9 Channel 7

13. Wait for the Blackout

14. The History of the World (Part.1)

15. New Rose

16. Neat Neat Neat

 

【Encore】

17. Life Goes On

18. Noise Noise Noise

19. Smash It Up

 

【Encore 2】

20. Anti-Pope

 

 

 

 

 

 

 

www.creativeman.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170304192708j:image