吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

期待の新作 (2021年初頭編)


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 本ブログ購読者の皆様、あけましておめでとうございます。昨年…否、ここ数年はブログ更新が滞りがちですが (苦笑)、今年もマイペースながらも、何とかブログを更新していきたいと思っています。昨年は音楽業界もコロナ禍で未曾有の大恐慌に襲われてしまいましたが、そんな時でも、せめてアーティストが発表する音源だけは追っていきたいものです。今回はかなり久々の“期待の新作”シリーズですが、(ベタではありますが)今年リリースされる期待の新作を紹介していきたいと思います。ベタとは言っても、かなりの注目作揃いではあると思うので、この中から一枚くらいは皆さんにとって、今年聴くべき一枚はあるのかな?と思います。

 

 

 


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『Medicine at Midnight』

(2021年2月5日 日本/海外同時発売)

FOO FIGHTERS

 

 ロック界の絶対王者がコロナ禍で世界中が苦しむ中に放つ、絶望の中の一縷の希望とも言える新作。通算9枚目になる2017年発表の前作『Concreate & Gold』に続く、通算10作目の新作は前作を手掛けたグレッグ·オースティンが引き続きプロデュースを担当。シーアやアデルを手掛けた経験もあるオースティンの起用は前作でバンドを新境地へと導きましたが、全てを手に入れても進化し続けるバンドを更なる高みへと導くに違いありません。バンドは11月7日の『Saturday Night Live』で新作からの第1弾シングル「Shame Shame」を披露。37分全9曲に凝縮されたFFの記念すべき10作目はコロナ禍をぶっ飛ばす爽快な作品を期待出来そうです。

 

 

 

 

 

 

 

 


Foo Fighters - Shame Shame (Official Video) - YouTube

 

 

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『On All Fours』

(2021年1月29日 日本/海外同時発売)

GOAT GIRL

 

 2016年に英サウス·ロンドンで結成されたガールズ·バンドの2ndアルバム。2018年に名門「Rough Trade Records」からリリースされたデビュー·アルバム『Goat Girl』は倦怠感、酩酊感、頽廃美を感じさせながらも、アルバム全体の完成度が群を抜いており、デビュー·アルバムは近年屈指の名盤と断言しても良いものだったと思っています。2ndアルバムにあたる本作は、前作に引き続き、FRANZ FERDINANDやFONTAINS D.C.、black midi等も手掛けたダン·キャリーがプロデュースを担当。キャリーがプロデュースする作品そのものは何れもロック界の大きく話題にされることも多く、前作に引き続き本作も素晴らしい作品に仕上げていることは、まず間違いないと思います。多彩な音楽を呑み込みつつ、独自の世界観を築ける彼女達の作品、今から凄く楽しみにしているのは私だけではないはずです。

 

 

 

 

 

 

 


Goat Girl - Sad Cowboy (Official Music Video) - YouTube

 

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『Spare Ribs』

(2021年1月15日 日本/海外同時発売)

SLEAFORD MODS

 

 

 

 英ノッティンガム出身のジェイソン·ウィリアムソンとアンドリュー·フェーンによる、DIYラップトップ·パンク·ユニットによる新作で、GOAT GIRL同様、「Rough Trade Records」からリリースされる期待の一枚。見た目は酔いどれ中年親父に過ぎませんが、労働者階級の社会的メッセージに込められたジェイソンのヴォーカルは現代のジョン·ライドンではないかと私は思っていますがね(笑)ちなみに本作では女性ラップトップ·パンク·アーティストのビリー·ノーメイツ、更には同じレーベル·メイトでもある、AMYL AND THE SNIFFERSのエイミー·テイラーをゲストに迎え、ゲストにも現在のイキの良いパンク·ヴォーカリストを迎え入れているところも良いです。

 

 

 

 

 

 


Sleaford Mods - Mork n Mindy Ft. Billy Nomates - YouTube

 

 

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『Who am I?』

(2021年2月12日 日本/海外同時発売)

PALE WAVES

 

 

 英マンチェスター出身の男女混合インディー·ポップ·バンドの2年ぶりの2ndアルバム。2018年にリリースしたデビュー·アルバム『My Mind Makes Noises』をリリースした彼らは、フロント·ウーマンのヘザー·バロン·グレイシーのゴシックなルックスのインパクトもあって、英国本国だけでなく日本でも人気を獲得。デビュー·アルバムでは80年代のエレクトロニック・ポップをベースにした彼女達のポップ·ワールドでしたが、本作ではデビュー·アルバムの世界観を更に進化させた、新たな境地と進化が見られるかが新作の評価になりそうです。この新作はコロナ禍のLAで録音されたそうですが、そうした特別な環境の中、MUSEFOO FIGHTERSSigur Rosを手掛けたプロデューサー、リッチ·コスティーを迎え制作されており、楽しみな一枚になりそうです。

 

 

 

 

 


Pale Waves - She's My Religion - YouTube

 

 

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