吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

2015-01-01から1年間の記事一覧

赤いワクチンは万病によく効きます

『English Graffity』THE VACCINES 今年のフジ・ロックにも来日も決定している、今月の27日に発売したばかりの待望の3rdアルバムです。 今回は、THE FLAMING LIPS、MGMT等を手掛けた、デイヴ・フリッドマンをプロデューサーに迎えていますが、これはフロントマン…

18年ぶりの新作

『Sol Invictus』FAITH NO MORE 今年の2/17・18日の両日、東京の新木場STUDIO COASTでも来日公演を行いましたが、今月に発売されたばかりの新作は、1997年に発表された『Album of the Year』以来のアルバムになります。 FNMは1998年に解散し、2009年に再結成しま…

(祝) 来日公演決定!

『Saturns Pattern』Paul Weller 10月にも来日公演が決定した、ポール・ウェラーの通算12枚目のソロ作品で、2012年の『Sonic Kicks』以来の新作です。 今回のアルバムには、THE MOONSのアンディ・クロフツとベン・ゴードリエの二人が主要メンバーとして参加。 そ…

来月、実演会に逝ってきます!

『マリアンヌの呪縛』キノコホテル 個人的に来月の7日に、キノコホテルの新宿LOFTでの実演会(ライブ)に行ってきますが、その彼女達が昨年リリースしたアルバムが、この『マリアンヌの呪縛』です。 僕の持っているのは通常盤ですが、CDの他にDVD、フィギュア、オリ…

試験管ベイビーというトラウマを乗り越えて…

『The Balcony』CATFISH AND THE BOTTLEMEN 今年1月の単独来日公演(1/28 代官山UNIT)はソールド・アウトの盛況に終わり、そして、今年のフジ・ロックにも再び来日する、北ウェールズ出身のバンド、CATFISH AND THE BOTTLEMENが昨年リリースしたデビュー・アルバム…

苗場のロック・ファンにも一刺し、見舞います(笑)

『孔雀』女王蜂 今年のフジ・ロックに出演が決定した神戸市出身のバンド、女王蜂が2011年に発表した、2ndアルバム(メジャー・デビュー・アルバム)。 下の写真を見てもらえば分かると思いますが、メンバーの本名はおろか、年齢、性別、国籍まで全てが謎のバンドです…

7月にも来日します。

『Snapshot』THE STRYPES 7/16(木)に渋谷クアトロでの一夜限りの単独公演も決まり、日本でも絶大な人気のあるアイルランド出身のバンド、THE STRYPESが2013年にリリースしたデビュー・アルバムです。 日本デビューは、2013年にリリースされたオリジナル曲2曲とカ…

(祝)全米一位獲得!

『Sound & Color』ALABAMA SHAKES 2012年のデビュー・アルバム『Boys & Girls』以来、3年ぶりのアルバムで先月リリースされたばかりですが、見事に全米一位を獲得した、ALABAMA SHAKESの新作です。 デビュー作も全米6位とチャート的にも大健闘しましたが、R&Bや…

(祝)サマソニ出演決定!

『Danger in the Club』PALMA VIOLETS 今年の「SUMMER SONIC 2015」への出演も決定した、PALMA VIOLETSが先月末にリリースしたばかりの2ndアルバム。 英名門レーベルのラフ・トレードの創始者であり、THE SMITH、THE STROKES、THE LIBERTINESを見出だしたジェフ・ト…

まだまだあります、期待の新作

『Drones』(6/10発売)MUSE 今年のフジ・ロックへの出演も決定しているMUSEの、2012年の『The 2nd Law』以来の新作。 AC/DCやDEF LEPPARD、MAROON 5等のプロデューサーとして知られるジョン・マット・ラングがプロデューサーとして迎えられていますが、前述のバン…

オリメンでの16年ぶりの新作

『The Magic Whip』BLUR BLURのスタジオ・アルバムとしては12年ぶり、オリジナル・アルバムとしては実に16年ぶりの新作で、2009年にグレアム・コクソンの復帰、再始動のライブ、そして、ハイド・パーク公演のライブ盤のリリースはありましたが、2015年になってから…

フィードバック・ノイズさえあれば他言無用だった

『Everything Is』NINE BLACK ALPS つい先日、NINE BLACK ALPSが来日公演を行い、僕自身もこのブログに駄文のライブ・レポートを書かせていただきましたが、今回、紹介するアルバムは彼等が2005年に発表したデビュー・アルバムです。 日本ではデビュー・アルバム発…

NINE BLACK ALPS Live in Japan(4/23)

昨日(4/23)に、新宿MARZで行われた、NINE BLACK ALPSの来日公演に行ってまいりました。 2005年の「SONICMANIA」と同年の単独公演以来、10年ぶりの来日公演。 今回の来日公演を主催しているAliveがファンの署名によって実現した公演で、2005年のデビュー・アルバム…

米西海岸アシッド・フォークの新星

『On Your Own Love Again』Jessica Pratt 米サンフランシスコ在住で、LAを拠点に音楽活動を行っている女性フォーク・シンガー、ジェシカ・プラットが今年の1月にリリースした2ndアルバムです。 2012年にリリースされたセルフ・タイトルのデビュー・アルバムは、…

Grimes + ANIMAL COLLECTIVE meets DEERHUNTER

『The Air Conoitioned Nightmare』Doldrums カナダ・モントリオールを拠点に活動している、エリック・ウッドヘッドこと、Doldrumsが2013年のデビュー・アルバム『Lesser Evil』以来の今月リリースしたばかりの2ndアルバム。 ちなみに、エリックはカナディアン・フ…

まだまだあります、期待の新作!

『English Graffiti』(5/26発売)THE VACCINES 今年のフジ・ロックにも来ますが、期待の新作もしっかり出ます! おそらく、今年のロック・アルバムで最も期待したい一枚と言っても良いかもしれません。 BLURも今月末に新作を出しますが、THE VACCINESの新作抜きに、…

2010年代のUKロックの音楽地図を塗り替えたバンド

『Come of Age』THE VACCINES 2011年にアルバム『What Did You Expect from The Vaccines?』でデビューして以来、英国ロック・シーンの音楽地図を塗り替えたバンド、THE VACCINESが2012年にリリースした2ndアルバムで全英一位を記録しています。 わずか2週間で…

なぜ、現在の英国はグランジ(もしくはガレージ)なのか?

『Undertow』DRENGE 英シェフィールド出身のオーエン&ロリーのラヴレス兄弟によるグランジ/ガレージ系バンド、DRENGEが今月発売(日本盤は来月発売予定)したばかりの2ndアルバム。 2013年にリリースしたセルフ・タイトルのデビュー・アルバムがNMEで、10点満点中…

グランジ+ブリット・ポップ=?

『Petals』DARLIA 今年の「SUMMER SONIC 2015」(東京のみ)にも出演が決定している、英ブラックプール出身の、ネイサン・デイ(Vo/G)、デイヴ・ウィリアムス(B)、ジャック・ベンサムから成る3人組バンドが今年の2月(日本盤は今月始め)にリリースしたデビュー・ミニ・ア…

そういえば、今日は兄貴の誕生日

『Policy』Will Butler このブログを書いている今日(4/14)は奇しくも、ARCADE FIREのフロント・マン、ウイン・バトラーの35歳の誕生日なのですが、今日、紹介するアルバムは、ウインの二つ下の弟で、ARCADE FIREではキーボードを主に担当する、マルチ・インストメン…

もう、ただのQOTSAの課外活動と呼ぶ奴はいない!

『The Great Pretenders』MINI MANSIONS QUEENS OF THE STONE AGEのベーシスト、マイケル・シューマンが、友人のタイラー・パークフォード、ザック・ドウズと、2009年に結成したバンド。 輸入盤は先月、日本盤は今月発売したばかりの本作は、2009年のセルフ・タイト…

注目の新作

『The Magic Whip』(4/29発売)BLUR いよいよ、今月末の発売になりますが、このアルバムを待ちわびている方は多いことでしょう。 2003年の『Think Tank』以来、12年ぶりのスタジオ・アルバムになりますが、まさか聴けるとは思ってもいなかった新作を聴けること自…

幸福感たっぷりのアルバム

『Happy People』PEACE PEACEは、2011年に英バーミンガムで結成されたバンドで、2013年にデビュー・アルバム『In Love』をリリースして、同年の「SUMMER SONIC 2013」と単独公演にも来日した、TEMPLESやPALMA VIOLETSと共に、全英で期待されているバンドです。 本作…

ガムラン + ポスト・パンク

『Urban Gamelan』23 SKIDOO ノイズ~アヴァンギャルド勢の中から現れた異色のポスト・パンク/インダストアル・バンド、23 SKIDOOが1984年に発表した3rdアルバム。 エスノ・ファンク、インダストアル、ダブ等のサウンドが入り混じった、23 SKIDOO独特のサウンド…

最も"非ロック"な、フルシアンテ作品

『Trickfinger』TRICKFINGER(aka John Frusciante) 今月リリースされたばかりの、ジョン・フルシアンテの"TRICKFINGER"名義のアルバムで、実験性の高い、完全なアシッド・ハウス・アルバムです。 単にエレクトロニックなサウンドを鳴らしているだけでなく、今までの…

(祝)フジ・ロック出演決定

『Royal Blood』ROYAL BLOOD 今年1月の単独来日公演に引き続き、フジ・ロックの出演も決定した、ROYAL BLOODが昨年リリースした、セルフ・タイトルのデビュー・アルバム。 英ブライトン出身のマイク・カー(ヴォーカル/ベース)と、ベン・サッチャー(ドラムス)によ…

痛快ガレージ・ファンク

『"Freedom Tower" No Wave Dance Party 2015』The Jon Spencer Blues Explosion 2012年発表の前作『Meat Bone』で8年ぶりの復活を遂げた、JSBXが今年リリースした、3年ぶりの新作。 『Meat Bone』が、ブルースやロックン・ロールと正面から向き合った"JSBX黄金…

"SONIC"に捧げたアルバム

『Psychic Hearts』Thurston Moore 無期限活動停止中のSONIC YOUTHですが、サーストン・ムーアはSONIC YOUTH活動中も、セッションやプロジェクト参加は非常に多く、またノイズやアヴァンギャルド、インプロヴィゼイションものが多いので、マニアなファン以外は手を…

アヴァン・ガレージの帝王

『Carnival of Souls』PERE UBU 1975年に、米オハイオ州クリーブランドで結成された、自称"アヴァン・ガレージ・バンド"が、昨年リリースしたアルバム。 ポスト・パンクやエクスペリメンタル・ロックにカテゴライズされる事もあるバンドですが、あらゆる音楽性を…

最凶マフィアの大傑作

『As The Veneer Of Democracy Stars To Fade』Mark Stewart THE POP GROUPのヴォーカリスト、マーク・スチュワートが、1985年に発表したアルバム。 マーク・スチュワートの作品は、どれも時代を先取りする前衛的な作品が多く、THE POP GROUP派生組では最も過激…