パットン将軍来襲!
『Angel Dust』
FAITH NO MORE
いよいよ明日、FAITH NO MOREの来日公演と言うことで、一枚だけですがFNMのアルバムについて書かせていただきます。
一般的にFNMで一番有名なアルバムは89年発表の『The Real Thing』ですが、中途半端なミクチャー・ハードロックの『The Real Thing』の大ヒットは結果、FNMの後の過小評価にも繋がってしまいました。
FNMで最も聴くべきは、この92年発表の『Angel Dust』で前作の『The Real Thing』を遥かに上回る完成度の高いミクチャー・アルバムになっています。
前作では、まだ加入したばかりで自身の個性を出しきれなかったマイク・パットンのヴォーカルも、並行してやっていたMr.BUNGLEでの表現力や変態性を発揮していますし、バンドのサウンドもダークでヘヴィーなオルタナ・ミクチャーに激変し、バンド史上、最も濃度の濃い作品に仕上がっています。
パットンと他のメンバーの個性がようやくバンドとして最高の噛み合いを見せて、両者のミクチャー感が溶け合ったFNMの最高作です。
個人的にはFNMよりも、パットンの個性が何倍も発揮出来ている、Mr.BUNGLEとFANTOMASの方が好きなんですけど、『Angel Dust』だけは、その2バンドに太刀打ち出来る内容のアルバムだと思っています。
「Angel Dust (Full Album)」
FAITH NO MORE