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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

元SIGUE SIGUE SPUTNIKのギタリストのサイコビリー・バンド



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『Born to Rock 'n' Roll』
THE MONTECRISTOS





 元SIGUE SIGUE SPUTNIKのギタリスト、ニールXが結成したサイコビリー・バンド、THE MONTECRISTOSが今年3月にリリースしたデビュー・アルバム。
 元GENERATION Xのトニー・ジェイムスが結成した、SIGUE SIGUE SPUTNIKは近未来的なスペイシーなイメージのド派手な衣装と、サイバー・パンクで80年代当時、大きな話題を呼びましたが、日本では決定していた来日公演がチケットの売れ行きが悪過ぎて、公演中止になるなど、話題が先行した割に、我が国でのSSSの評価は芳しくありませんでした。
 SSSも一旦、89年に解散した後、何度かの再結成後、2004年以降は一切の活動を行っていませんが、ニールXはトニー・ジェイムスの片腕として、SSSの活動を支えてきました。
 そして、SSS解散から10年以上を経て、ニールXが結成したのが、このサイコビリー・バンドのTHE MONTECRISTOS。
 ニールXがギターとリード・ヴォーカルを務め、ロンドンのサイコビリー・バンド、CLIFF & THE CAVALIERSのベーシスト、エマ・ゴスがダブル・ベースを担当。ドラムとホーン・セクションを担当者3人を加え、男性3人+女性3人のバンドです。
 ちなみに、このアルバムのプロデュースは、ニールXと、元SMALL FACES/FACES/THE WHOでお馴染みのドラマーだった、ケニー・ジョーンズが務めています。
 SIGUE SIGUE SPUTNIKという異形のサイバー・パンク・バンドにはいたことを、すっかり忘れさせてくれるくらいの、ニールXのロックンローラーぶりは完全に板に付いていますし、CLIFF & THE CAVALIERSでも、卓越したダブル・ベーシストとして評価されていたエマ・ゴスのプレイも聴きどころで、ロカビリーやサイコビリー好きの方の期待は決して裏切らないアルバムだと思います。
 SOFT CELL等で活躍していたマーク・アーモンドも、THE CLASH等、数多くのバンドがカヴァーしてきたロックンロールの名曲「Brand New Cadillac」にゲスト・ヴォーカルとして参加。
 どういう経緯でマーク・アーモンドが参加したのかは不明ですが、繊細でソフトなイメージのあるアーモンドのヴォーカルも、THE MONTECRISTOSのロックンロール・サウンドに見事にハマっています。
 それから、もう一つのアルバムの聴きどころは、SIGUE SIGUE SPUTNIKのセルフ・カヴァーの「Love Missile F1-11」。SSSの代表曲でもあった、この曲を原曲以上の素晴らしいロックンロール・アレンジでカヴァーしています。
 このカヴァーを聴くと、SSSのやっていたサイバー・パンクのルーツに元々、ロカビリーやロックンロールがあり、それを解体し、再構築し直したものだったのだと、あらためて感じることが出来ます。
 きっと、ニールXの音楽ルーツには元々、ロカビリーとロックンロールが根差していて、SSSの歴史が幕を閉じて、この新しいバンドでニールX本来のルーツに立ち返っただけなのかもしれません。
 昨年7月には、デンマークのNEKROMANTIXが来日公演を行い、来年1月にはオランダのBATMOBILEが来日公演を行う等、世界中の主要サイコビリー・バンドが日本で行うほど、我が国でのサイコビリー人気は根強いものがありますが、このバンドもこれから注目したいサイコビリー・バンドだと思います。




























 


 
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