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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

7月にも来日します。


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『Snapshot』
THE STRYPES









 7/16(木)に渋谷クアトロでの一夜限りの単独公演も決まり、日本でも絶大な人気のあるアイルランド出身のバンド、THE STRYPESが2013年にリリースしたデビュー・アルバムです。
 日本デビューは、2013年にリリースされたオリジナル曲2曲とカヴァー曲5曲入りのEP『ブルー・カラー・ジェーン - 日本EP』で、ほぼ同時期の来日公演、その後すぐのジャパン・ツアーも、あっという間にソールド・アウトと、近年、洋楽人気の低迷が叫ばれる中、そんな状況とは関係ナシの人気ぶりでした。
 しかも、2013年当時の彼等の平均年齢はなんと16歳ですから、2015年の現在でも、平均年齢は18歳と、これから先、充分将来が期待されるバンドでもあります。
 もちろん日本だけでなく、英国でも真っ先に気に入ったエルトン・ジョンのマネージメントと契約し、ライブにはノエル・ギャラガー、ジェフ・ベック、ジェイク・バグ等が彼等のライブに足を運び、ポール・ウェラーのライブにサポート・アクトとして起用される等、英国でも評価が高まっています。
 もちろん、英国はもちろん、なぜ日本でもこれだけの人気が高いのか?と言えば、それは彼等の演っているサウンドが、ロック・ファンなら否応なしに惹きつけられるものだからとしか言いようがありません。
 彼等の共通した好きなアーティストが、Dr. FEELGOODであることは、ファンの方なら周知のことですが、彼等のサウンドの特徴として、このDr. FEELGOODのパブ・ロック流のロックン・ロール・サウンドが根底にあり、そこにヤサぐれたガレージ・ギター、そして、ブルース・ハープがさらに絡むという、古典的な英国ロックン・ロールの美味しい部分が盛り込まれているのですから、よっぽど偏屈でもない限り、このサウンドを嫌いになれという方が無理というものです(笑)
 彼等のもう一つの特性として、16曲中(日本盤ボーナス・トラック3曲含む)、8曲がカヴァー曲という最近のバンドにしては、カヴァー曲が多いことがあると思います。
 ボ・ディドリーやニック・ロウ、リトル・ウォーターの他に、Dr. FEELGOODやTHE KINKSという偉大な先輩もカヴァーしてきた、スタンダード・ナンバー等、ルーツ・オブ・ロックンロールのナンバーを多く取り上げています。
 60年代のTHE BEATLESTHE ROLLING STONES等の英国ロックのレジェンド達の初期作品の収録曲にカヴァーが多いことも、彼等がそのレジェンド達の歴史を踏襲したに過ぎませんが、こういったこだわりにも、彼等のポリシーを感じることが出来ます。
 カヴァー曲の多さだけでなく、オリジナルの出来も英国ロックの歴史を踏襲しながらも、魅力的な楽曲が多く、キャリアを重ねていけば、オリジナル曲だけで素晴らしいアルバムを作れる日も、そう遠い日ではないはずです。
 パブ・ロック直系のロックンロールに、ヤサぐれたガレージ・サウンドという、これ以上ないロック・ファンのツボを突いたサウンドですが、まだまだライブでは技術的に稚拙だという声も少なくないのも事実です。
 しかし彼等は平均年齢18歳という若さで、まだまだ、これからライブを積み重ね、様々な音楽を吸収していけば、とてつもない大きな存在になれる逸材だと思います。