吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

FNM/ANTEMASQUE Live in Japan②


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③FAITH NO MORE
(20:35 ~ 22:00)

 LE BUTCHERETTESとANTEMASQUE、それぞれ内容の濃いライブ内容でしたが、もちろん客の大半はキャリアも実績もあるFNMのファンだったことは言うまでもありません。
 パットンを含めたメンバー全員がリラックスしたムードで、パットンもMCで客と会話したりと、実に和やかな雰囲気で大人の余裕を感じさせました。
 「Epic」、「RV」、「Midlife Crisis」と比較的キャッチーなナンバーがプレイされたせいか、ミクチャー・バンドとしての側面よりも、FNMの王道バンドぶりが印象に残った感じがします。
 しかし逆に、王道感を感じさせるほど印象的なメロディーの曲を意外にも残してきたバンドなんだと、改めて、再確認することにもなったと思います。
 FNMファンは、音楽的にFNMよりも音楽的に何倍も濃い、Mr. BUNGLEやFANTOMASの方を好んで聴く傾向があるので、かえってライブでFNMの王道ぶりに気付かされるのかもしれません。
 しかし、パットンのヴォーカリストとしての表現力や凄みはライブでこそ発揮されます。
 朗々と歌いあげるナンバーでは彼のヴォーカリストとしての上手さが光りますし、ヘヴィーなナンバーでの咆哮も迫力を感じさせます。
 ライブ・バンドに有りがちなインプロヴィゼーション・プレイはありませんが、元々、職人肌のプレイヤー故、各メンバーの技量も安定していて、パットンを好サポートしていたように感じました。
 先月、観に行ったSWANSがライブで強力な磁場を作り上げていたのとは対称的に、FNMは余裕を感じさせる王者としてのライブだった気がします。

 今回、3バンド観て思ったことは、やはりバンドというのは、ライブを体験しないと本当の意味で、そのバンドの本質が分からないものだと実感したことですね。
 もちろん、3バンドとも、それぞれ楽しんで観ることが出来ました。


【FAITH NO MORE Setlists(2/18)】
1.Cone Of Shame
2.Epic
3.Ricochet
4.Get Out
5.Last Cup Of Sorrow
6.Evidence
7.Midlife Crisis
8.Everything's Ruined
9.The Gentle Art of Making Enemies
10.Easy
11.Cuckoo for Caca
12.King for a Day
13.Ashes to Ashes
[encore]
1.Spirit(with Koichi Makigami)
2.Pristina


 (※)なお、FAITH NO MOREはこの公演で、5月発売の新作『Sol Invictus』収録予定の「Cone Of Shame」も披露したのですが、その新曲のライブ映像もアップされています。(ただし映像の質は低いですが)


「Cone Of Shame(Live in Japan)」