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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

良い子じゃなくてもFUDGE


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『Every Good Boy Deserves Fudge』
MUDHONEY

 NIRVANAの『Nevermind』が大ブレイクした、90年代の始めに、個人的に『Nevermind』と共に愛聴していた彼等が1991年に発表した2ndアルバム。
 現在のようにネットが普及していなかった、この時代にたいした音楽の情報の拠り所もなかったのですが、カート・コバーンも敬愛していた、ヴォーカリストのマーク・ムーアの格好良さに惹かれ、MUDHONEYに興味を持って買ったのがきっかけでした。
 MUDHONEYのアルバムとしては衝動性という点で、1988年発表のEP『Superfuzz Bigmuff』や、1989年の1stフル・アルバム『Mudhoney』の方が評価が高いのですが、このアルバムも前述の2枚に比べて、少しも劣らない傑作アルバムです。
 8トラックで録られたせいか、少々、音質が悪いのが気になりますが、ポップ度が増した分、楽曲の質もそれに伴って向上し、彼等のアルバムでも欠かせない一枚と言えると思います。
 この当時の僕にとって(いや、未だに重要かも?)、このほど好いポップ性は音楽を聴くうえで非常に重要で、NIRVANAThe Jesus and Mary ChainMANIC STREET PREACHERS、そして、MUDHONEY等を聴いているのが本当に幸せでした。
 情報が少ない分、この時代は、そのバンドに心底から共鳴出来るバンドじゃないと、アルバムを買う気になれませんし、ただ、音楽が良いだけでは厳しかった時代です。
 この、MUDHONEYのアルバムは、そんな僕が過ごした若き日の時代の重要な鏡とも言える作品で、その時代に聴いたからこその輝きを持っているアルバムです。
 どんな大御所バンドにしろ、インディー・バンドにしろ、その時代だからこそ輝くアルバムがあるのと同じです。
 ネット情報で色々な音楽がYouTube等で聴ける現在に若い世代が、このアルバムを聴いて、どう感じるかは分かりませんが、こういうシンプルな良さを感じるアルバムこそ、僕が永遠に聴けるアルバムです。
 ネットが普及した現在みたいに、うんちく語らずに心底から素直に音楽が楽しめた良い時代でした。


「Good Enough」
MUDHONEY