吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

MVとANTEMASQUEの狭間で・・・


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『Bosnian Rainbows』
BOSNIAN RAINBOWS

 仲違いしてセドリックが、MARS VOLTAを脱退した後にオマーが結成したバンドが、この"BOSNIAN RAINBOWS"で、このアルバムは2013年にリリースされたセルフ・タイトルのデビュー・アルバムです。
 オマーの他には、先日、ANTEMASQUEと一緒のステージに立った、LE BUTCHERETTESのテリ・ジェンダー・ベンダー、MARS VOLTAのドラマーだったディーントニ・ポークス、そしてキーボード・プレイヤーのニッキ・カスパーの四人のベースレス・バンドです。
 オマー曰く、このバンドのサウンドの影響源として、CAN、Siouxsie and the Banshees、GANG OF FOURLED ZEPPELINを挙げているのですが、その影響源通り、バンドのサウンドもダークなニュー・ウェーブです。
 オマーはソロ活動となると、どんな音でも有りなので、こういうサウンドでも驚かないのですが、これだけ個性的なメンバーを揃えながら真っ当なニュー・ウェーブをやっているところに違和感は覚えます。
 テリは、LE BUTCHERETTESでの表現力豊かなヴォーカルを抑え、ポップな歌唱にほとんど終始してますし、こういうニュー・ウェーブ・サウンドにポークスのような腕の立つドラマーが必要なのかも疑問に感じます。
 バンドという体裁は取ってますが、このバンドはオマーのソロ・プロジェクト的な意味合いが強いのかもしれません。
 とりあえず、このバンドの2ndアルバムが今年リリース予定にはなっているのですが、このバンドよりもANTEMASQUEやLE BUTCHERETTESのこれからの活動に期待する方の方が多い気がするのですが?


「Bosnian Rainbows (Full Album)」
BOSNIAN RAINBOWS