吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

期待の新作(Iggy Pop、PJ Harvey他)






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『Post Pop Depression』
(日本盤・輸入盤共に3月18日発売)







 今回のイギー・ポップの新作は、QUEENS OF THE STONE AGEのジョシュ・オムが創作パートナー/バンド・メンバーとして全面協力し、ディーン・ファーティタ(QUEENS OF THE STONE AGE/THE DEAD WEATHER)、マット・ヘルダース(ARCTIC MONKEYS)もバンド・メンバーとして加わった、おそらくはイギーのソロ・バンドとしては史上最高のメンバーでのアルバムだと思います。
 このアルバムがイギー最後のアルバムと噂されていますが、ジョシュ・オムもそれに応えるかのようにQOTSA/ARCTIC MONKEYS人脈を揃え、2000年代以降最高のイギーのアルバムを期待出来る可能性も高いです。



























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『The Hope Six Demolition Project』
(日本盤・輸入盤共に4月15日発売)








 2011年の『Let England Shake』以来、5年ぶりの新作。PJハーヴェイとシェイマス・マーフィが2011年から2014年の間にコソボアフガニスタン、ワシントンDCを訪れてアルバムを制作し、レコーディングはロンドンのサマー・セット・ハウスで昨年、一般公開されたオープン・レコーディング・セッションで行われたそうです。
 いくつかの音楽フェス参加も決まっており、彼女にとって今年は、久々にツアーに明け暮れる日々になりそうです。




















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『Everything You've Come to Expect』
THE LAST SHADOW PUPPETS
(国内盤・輸入盤共に4月1日発売)









 ARCTIC MONKEYSのアレックス・ターナーと元THE RASCALSのマイルズ・ケインによるユニットの新作。
 2008年発表のデビュー・アルバム『The Age of Understatement』以来、実に8年ぶりのアルバム。バート・バカラックやスコット・ウォーカーの60年代音楽に影響を受けた、ARCTIC MONKEYSともTHE RASCALSとも全く違う音楽性で衝撃的と言っても差し支えないデビュー・アルバムでしたが、8年ぶりの新作で二人がどのようなアルバムを制作するか楽しみです。



















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『Chaosmosis』







 PRIMAL SCREAMの2013年の『More Light』以来、3年ぶりの新作。このバンドほどアルバム毎に全く違うサウンドを提示するバンドも珍しいですが、Sky Ferreiraが参加している、数日前にYouTubeでアップされた新曲「Where the Light Gets In」を聴く限りでは、かなりポップな印象があります。
 ボビー・ギレスピーいわく、新作はエモーショナルで美しいポップ・アルバムで、エクスタシーと悲しさが同時に来るような二面性を持ったものになるとのことです。


















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『Alas Salvation』
YAK
(日本盤 5月11日/輸入盤 5月13日発売)






 
 ロンドンを拠点に活動している、3ピース・ガレージ・ロック・バンド、YAKのデビュー・アルバム。
 元THE WHITE STRIPESのジャック・ホワイトのレーベル『Third Man Records』からシングル「No」をリリースして、ガレージ・ロック・ファンの注目を集めたバンドですが、日本でもデビュー・アルバムが世界に先駆けて先行発売が決定する等、今年、注目したい新人バンドの筆頭と言えると思います。
 硬派なガレージ/オルタナサウンドが大好きな貴方は必聴。今年は是非ともこのバンドの来日公演も実現して欲しいところです。