吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

タワレコ新宿店でサイン会もあります♪




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『Hot Thoughts』

SPOON

 

 

 

 

 

 

 米テキサス州・オースティン出身のインディー・バンド、SPOONが今月17日にリリースしたばかりのアルバム。 バンドにとって本作は2014年の『They Want My Soul』以来の作品でバンド通算9作目のスタジオ・アルバムで、デビュー・アルバム『Telephono』(1996年発表)以来の「Matador Records」からのリリース作品にもなります。 SPOONは日本でもインディー好きに支持を受けているバンドですが、米国本国では2005年に『Gimme Fiction』が全米アルバム・チャート44位にランクインしてから、『Ga Ga Ga Ga Ga』(2007年発表)が全米10位、『Transference』(2010年発表)が全米4位、『They Want My Soul』(全米4位)とインディー・バンドという枠を超えた高い人気を誇っているバンドです。 SPOONを全く知らない方でも、『Ga Ga Ga Ga Ga』に収録されている楽曲「You Got Yr. Cherry Bomb」が、Y! mobileのCMに使用されているので耳にしたことがあるんじゃないかと思います

 

 

「You Got Yr .Cherry Bomb」(↓)

youtu.be

 

 

 

 SPOONはブリット・ダニエル(Vo/G)とジム・イーノ(Dr)によって結成されたバンドで、バンド名はドイツのクラウト・ロック・バンド、CANの曲名から取ったものです。 初期作品ではPAVEMENTPIXIES等のUSオルタナ勢、或はWIREGANG OF FOUR等のポスト・パンク勢の影響を感じさせるバンドでしたが、R&Bやソウル等の黒人音楽をルーツに持ち、ブリット・ダニエルのソウルフルなヴォーカルを生かしたソング・ライティングをベースにして、年々、自らのサウンドをアップデートしてきたのがSPOONというバンドだと思います。 CANの曲名をバンド名に冠している通り、曲によってはミニマリズムを取り入れ、常に実験的なサウンドを追求しているところも、SPOONが結成20年以上経った現在でも、米国の音楽メディアに未だに高い評価を受けている要因になっているのだと思います。 実験精神を損なわずに高い質のソング・ライティングも追求していく、バンドとしての理想型をキャリアを重ねるごとに目指しているのだと思います。

 本作のプロデューサーは、WEEZERMOGWAIMGMTBELLE AND SEBASTIAN、THE VACCINES等を手掛けてきた、デイヴ・フリッドマン。 フリッドマンは前作の『They Want My Soul』でもプロデューサーとして名を連ねていましたが、前作での実験的なプロダクションとソング・ライティングを理想的な形で融合したサウンドは高い評価を受け、本作で再び、フリッドマンを起用したのは正解と言えるかもしれません。 フリッドマンは現在でこそ、プロデューサーとして名高い存在ですが、元々はMERCURY REVのメンバーとして活動していたのもあって、分厚いサウンド・オブ・ウォールのサイケデリック・サウンドがフリッドマンのプロデュース作品の特色と言えると思いますが、実験的なハイブリット・サウンドは黒人音楽をルーツに持つSPOONの楽曲をより、アップリフティングなバンド・サウンドに昇華させることに成功しています。 オープニング・ナンバーのアルバム・タイトル曲のハイブリットでダンサブルなナンバーを聴いただけでも、SPOONファンやインディー音楽好きじゃなくても耳を奪われがちですが、アンビエントから先鋭的なポスト・パンク、古典的なR&Bフレイヴァーまで、実は楽曲の表情も豊かで楽曲の骨格がしっかりしているところもSPOONらしいところ。 前作のサウンド路線を踏襲しながらもやはり、肝になるブリット・ダニエルのソウルフルなヴォーカルもグルーヴィーな楽曲だから冴えまくっていますし、ポップ・アルバムとしての魅力も充分です。 フリッドマンのプロデュースは分厚過ぎるプロダクション故、バンドによっては初期衝動やダイナミズムを損ねることも少なくないのですが、SPOONの作品に限って言えば、その相性は最高の部類にあると言えるかもしれません。 もちろん、このアルバムの素晴らしさの最大の要因はバンドのソング・ライティングと黒人音楽のグルーヴをハイブリットなモダニズムとの見事な融合にあり、近年のTAME IMPALAやTEMPLESと言ったサイケデリック・バンドが目指している、ハイブリット・サイケデリック・サウンドとは違った地平線にある、実は古典的なソウル・ミュージックが根底にあるのがSPOONのサウンドだと思います。 いずれにせよ、このアルバムはインディー厨向けのオルタナ・アルバムではありませんし、むしろあらゆるジャンルの音楽ファンが耳を傾けるべき普遍的な作品だと思います。

 それから下にリンクを貼りましたが(↓)、今月20日にはタワーレコード新宿店でブリット・ダニエルのサイン会もあります。 もちろん、このアルバムを購入して参加券を貰って参加出来るわけですが、興味ある方は下記のリンクをご参照ください。 かく言う私も実はこのアルバムを購入して、ブリットのサイン会に参加する予定です。 このアルバムを発売日にいち早く購入したのも実はサイン会目的だったのもあるのですが(笑)それでもアルバムの出来は文句無しの最高のものでしたし、アルバムを購入して本当に良かったと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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