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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

『BODY -20170113-』(@代官山UNIT)

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 私が、12日のCATFISH AND THE BOTTLEMENの来日公演の翌日に参加したのが、THE NOVEMBERS、Lillies and Remainsが出演するイベント『BODY -20170113-』。 この"BODY"というイベントは2013年12月8日にLillies and RemainsとPLASTICZOOMSが共演という形から始まり、その内、THE NOVEMBERSも加わった3バンドでの不定期開催のイベントとしてファンの間で定着し、この日の『BODY -20170113-』は、2016年3月の『BODY -20160312-』以来の開催になります。 私自身も以前から、Lillies and Remainsが好きなので同イベントにも興味はあっても参加する機会がなかったのですが、昨年にPLASTICZOOMSにハマり出し、またTHE NOVEMBERSが昨年リリースしたアルバム『Hallelujah』もすっかり気に入ってしまったことから、最近お気に入りの3バンドが出演するイベントということで同イベントの参加を決めた次第です。 実際に会場に来てみると客層の4分の3くらいは女性で、スタイリッシュでなおかつサウンド・センスもある3バンドだけに女性ファンが多いのも不思議ではないのですが、私が行った最近のライヴでは女子率は一番高いかもしれません。 当日は写真撮影は禁止だったものの、女子率が高いライヴだったこともあって、モッシュ・ダイヴの類は皆無だったので、私も結果的に3バンドをじっくり楽しむことが出来たと思います。 会場に入ってロッカーに荷物を入れ、ステージに向かうと既に最前列は熱心な女性ファンで一杯の状態。 私も幸い、比較的、前の方で観ることが出来、初体験の"BODY"を楽しみに待ちました。

 『BODY -20170113-』のトップ・バッターは"ノベンバ"こと、THE NOVEMBERS。 2005年に結成された4ピースのオルタナティヴ・バンドですが、昨年9月にリリースした6枚目のアルバム『Hallelujah』が、MAGNIPH RECORDSとHostess Entertainmentの共同レーベル「MAGNIPH/HOSTESS」からリリースされた初の日本人バンドのアルバムということで、洋楽ロック・ファンにも名前が知れ渡るようになりました。 もっとも、そんな私も恥ずかしながら『Hallelujah』でノベンバを知った一人。 オルタナティヴの枠だけに止まらない、メロディックな側面もダイナミズムも感じさせる『Hallelujah』を聴いて、私もライヴが楽しみでした。 そんな『Hallelujah』しか聴いたことがない私でも…、いや、仮にアルバムを全く聴いたことがない方でもオルタナ・ファンなら必ずKO必至の凄いライヴをやってのけたと思います。 バンドのサウンドそのものは幅広い音楽を飲み込んだものですが、高松(B)と吉木(Dr)のあまりにも重いグルーヴと小林とマツモトの轟音ギター、それに小林の迫力満点のシャウトが一つになって一気に束になって襲って来るようなサウンドはかなり圧倒されます。 ライヴでの彼等のサウンドはNIRVANAやMUDHONEYとも比較出来ると思いますが、私が昨年夏に観た『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』のDINOSAUR Jr.よりもライヴでの迫力は上回っていたんじゃないかと思います。 さすがに伊達に「MAGNIPH/HOSTESS」が契約したバンドではないと思いましたが、並の海外のオルタナ・バンドがノベンバをオープニング・アクトに起用したら間違いなく喰われることでしょう。 しかし、単純にノイジーなオルタナなだけがノベンバの持ち味ではなく、「愛はなけなし」のようなメロウなメロディック・ナンバー、「Hallelujah」のようなC86的なギター・ポップでも見せ場を作れる小林のヴォーカリストとしての力量も大変、素晴らしいものがあります。 グランジ、シュゲイザー、ポスト・パンクまで飲み込んだ稀有な魅力を持ったノベンバのライヴは、オルタナ・ファンの方は是非とも体験してみてください。 昨年もお世話になっている、THE MAYFLOWERSやCRYPT CITY、あふりらんぽにせんねんもんだい、tricot等、素晴らしい日本のバンドのライヴを体験出来ましたが、今年初っ端から素晴らしい日本のバンドに出会えて嬉しいです。 しかし、女子率の高いライヴだったので良かったのですが、男性音楽ファンばかり集まるイベントだったら、盛り上がってモッシュ・ダイヴの連続でイベント初っ端から憤死してたかもしれません (苦笑)。 それから、以前から書こうと思いつつ時間がなくて書けなかった『Hallelujah』のブログも時間があったら書かせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 THE NOVEMBERS オフィシャル・ウェヴ・サイト

http://the-novembers.com/

 

 

 

 


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 そして、2番手に登場したのが、実質的に"BODY"の主催者と言っても良いLillies and Remains。 個人的には2009年にリリースしたデビュー・アルバム『Part of Grace』からのファンですが、2014年6月にベーシストのNARA MINORUが脱退以降、KENT(Vo/G)とKAZUYA(G)の二人のユニットになり、アルバムも2014年11月に『Romanticism』をリリースして以降、ライヴ以外で目立った活動はないですが、このイベントには欠かせないバンド。 BAUHAUSの曲名を冠しているポスト・パンク・バンドですが、単なるゴシック系ポスト・パンクの模倣ではなく独自の美意識を持ったスタイリッシュなポスト・パンク・サウンドで支持を受けているバンドです。 今回はKENTとKAZUYAの他にはノベンバの高松がサポート・ベーシストとして加わり、そこにサポートのドラマーとキーボード・プレイヤーが入った形のバンドになっています。 登場したKENTは黒い皮ジャン、KAZUYAは濃いグレーの長袖のシャツを着ていましたが、二人共、髪型がTHE JESUS AND MARY CHAINのリード兄弟と似たようなヘア・スタイルをしていて、どこか80'sな雰囲気になっていた気がします(もっとも二人がジザメリを意識していたかどうかは分かりません)。 ライヴのオープニング・ナンバーはデビュー・アルバム『Part of Grace』からのスタートで、一曲挟んで「Moralist S.S.」という選曲は、私も含め初期からの彼等のファンにとっては嬉しいチョイスだったと思います。 KENTのクールなバリトン・ヴォイスも聴きものの一つですが、二人のギターのリフの高揚感は思わず体を揺り動かされるほど、エッジィでダンサブルなリズムを刻んでいました。 KENTはライヴ途中のMCで、ノベンバが昨年、素晴らしいアルバムをリリースし、PLASTICZOOMSもベルリン滞在を経て、今年アルバムをリリースしたことを讃えていましたが、本心として彼等のこれからの"やる気"に火を点けたに違いありません。 同時に今年中の"BODY"の開催にも意欲を燃やしていると宣言しているので、同時にLilliesとしての活動にも精を出してくるに違いありません。 本人達も目立った音楽活動が少なかった引け目からか、この日のライヴでは一番控え目になっていた気はしますが、ダンサブルな曲ではKENTも踊ったり、ロマンチックなニューウェーヴ・ソングではじっくり観衆を引き付け、そしてアグレッシブなオルタナ・ナンバーでは重い磁場を構築したりと硬軟自在のLilliesワールドを展開してくれました。 ノベンバやPLASTICZOOMSの活躍がLilliesにも必ず、刺激にはなっているはずで、次の"BODY"では新曲も披露してくれるのでは?と期待しています。 やはり、"BODY"はLilliesあってのイベントなんで、これからの活動も頑張ってください!

 

 

 

 

 

 Lillies and Remains オフィシャル・ウェヴ・サイト

www.lilliesandremains.net

 

 

 

 

 

 

 


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 そして『BODY -20170113-』のトリを飾ったのは、今月11日にセルフ・タイトルのアルバムをリリースしたばかりのPLASTICZOOMS。 数日前にこのアルバムについてブログに書いたのでお読みになった方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身、12日にCATFISH AND THE BOTTLEMENの来日公演があるにも関わらず、ウォークマンに音源をぶち込んで聴き狂っていた(笑)アルバムでもあります。 私がPLASTICZOOMSにハマったのは昨年で、何がきっかけだったか良くは覚えていないのですが (苦笑)、彼等のアルバムを購入してから、フロントマンのSHO ASAKAWAのDIY精神にも惹かれるようになり、今回のイベントでもPLASTICZOOMSのライヴは非常に楽しみにしていました。 ASAKAWAが様々なファッション・ブランドとコラボレーションしていることはアルバムのブログでも書きましたが、1年間ベルリンに滞在して大きな成長を遂げたバンドの姿をライヴで体験出来るのもこのイベントです。 そして約、3年間バンドをサポートしてきたドラマーの梶氏、最後のライヴでもあり、バンドにとっても嫌がおうでも気合いの入るライヴだったはずです。そして注目のPLASTICZOOMSのオープニング・ナンバーはセルフ・タイトルの最新作のオープニング・ナンバーでもあるアッパーなダンス・チューンの「Frontal Attack」。 やはり登場したメンバーのファッションはスタイリッシュで、特に注目のASAKAWAは目にアイラインを施して中性的なイメージはありますが、決して誰かの模倣にはならず、あくまでDIY精神を貫く彼にしかない存在感が漂っていました。 ASAKAWAに関してはファッション・ブランドとのコラボレーションについて書かれている情報が多い故、バンドマンとしての魅力が蔑ろにされやすい面もありますが、ヴォーカリストとしての力量、存在感も素晴らしいものがあり、カリスマ性も感じさせます。 ベースのYOKOEもダンサブルなPLASTICZOOMSのリズムを支える重要な存在で、ギターのTAKANASHIもスタイリッシュな風貌とは裏腹にアグレッシブなギター・サウンドでバンドのサウンドを牽引していました。 主にライヴでは最新作のダンサブルなビート・ナンバーを中心に構成し、観衆も楽しそうに踊っていました。 ASAKAWAが「みんな、人目気にしないで思い切り踊ってよ!」と観衆に促していましたが、私はこの一言で「音楽って人目気にしてカテゴライズしてステイタスで聴くものではなく、本当に自分が好きならメディアの評価やSNSの評価を気にせずに聴くものじゃないのかな?」と常日頃、思っていた私の心とリンクした気がして非常に嬉しくなりました。 ASAKAWAにとってはノリを促したに過ぎないのかもしれませんが、若い時の私もそうやって人と違うDIY精神を持って自由に生きてきたことを思うと、自分の個性と信念を重視するDIY精神って凄い大事なものなんだなぁ~って思います。 とにかく、私も普段のストレスを発散するかのようにPLASTICZOOMSでのライヴでは体を揺り動かして踊りました。 とにかく、この時だけの代官山UNITダンス・フロア化して、オープニングを飾ったTHE NOVEMBERSとは対称的な快楽を我々にもたらしてくれました。 最後の方はASAKAWAも最前列の観客が触れられる位置まで移動して歌い、観衆もバンドも楽しんでライヴを終えました。

 今回の『BODY -20170113-』は、CATFISH AND THE BOTTLEMENの来日公演の翌日ではありましたが、とても充実した時間を過ごすことが出来て、まるで日本のバンド版の『HOSTESS CLUB WEEKENDER』的な感触で楽しむことが出来ました。 3バンドとも大好きなバンドなので、退屈を感じることは全くありませんでしたし、3バンドとも期待に応えるパフォーマンスを見せてくれたと思います。 次に"BODY"を開催した時に私が参加しているかどうかは分かりませんが、機会あったらまた参加したいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 PLASTICZOOMS オフィシャル・ウェヴ・サイト

PLASTICZOOMS Official WebSite

 

 

 

『BODY -20170113-』

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