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吉良吉影の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

初期4ADの伝説的ポスト・パンク・バンドの激レア音源集




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『Era』
IN CAMERA






 1978年に4ADと契約したものの、1981年に呆気なく解散してしまった、初期4ADの伝説的ポスト・パンク・バンド、IN CAMERAが短い期間に活動していた頃の音源を網羅した、昨年リリースされた編集盤です。
 IN CAMERAのメンバーは、デヴィッド・スタイナー(Vo/Key)、アンドリュー・グレイ(G)、ピート・ムーア(B)、ジェフ・ウィルモット(Dr)の4人組で、活動期間中に残した音源は、両A面シングルの「Die Laughing/Final Achievement」(1980年発表)と、『Ⅳ Songs』(1980年発表)と『Fin』(1982年発表)の2枚のEPのみで、スタジオ・フル・アルバムをリリースすることなくバンドの歴史に幕を閉じてしまったバンドです。
 1992年にも短い活動期間中に発表したシングルとEPの曲が全て聴ける編集盤『13 (Lucky for Some)』がリリースされていますが、昨年リリースされた、この編集盤の『Era』はシングルとEPの曲が全て聴けるのはもちろん、ライヴ音源やデモ音源、リハーサル音源まで聴ける、伝説的ポスト・パンク・バンドの魅力を味わうには充分過ぎるくらいの内容を誇るものになっています。
 そもそも、IN CAMERAはロンドンのソーホーにあるクラブ"Billy's"で、BAUHAUSのオープニング・アクトを務めている時に『4AD』に認められて契約に至ったバンドですが、この音源集『Era』を聴けば、BAUHAUSやCOCTEAU TWINSDEAD CAN DANCEと契約していた初期4ADが、なぜ、このバンドと契約したのか?が嫌が追うでも理解出来るはずです。このバンドがせめて1枚のスタジオ・フル・アルバムでも残していたなら、初期4ADの歴史にも70年代末から80年代初頭の英国ポスト・パンク史にも名前を残したはずです。
 『Era』はCDもアナログ盤も共に2枚組で、「CD1」は両A面シングル「Die Laughing/Final Achievement」の2曲で始まり、EP『Ⅳ Songs』収録の4曲と続き、そして、IN CAMERA最後のライヴにあたるBBC Radio 1の「John Peel Show」のライヴ音源を収めたEP『Fin』の3曲という構成で、80年代に発表したシングルとEPの楽曲全てが「CD 1」に収められています。
 おそらく、BAUHAUSやTHE BIRTHDAY PIRTY、JOY DIVISIONを愛して止まない方は、この「CD 1」を聴いただけで、このバンドの虜になってしまうに違いありません。
 グレイの凍てついたギター・サウンドに、ムーアの地を這うような冷徹なベースのビートが絡むポスト・パンク・サウンドを中心とした、IN CAMERAの音世界は、コレ聴いて何も感じないようなら、ポスト・パンク聴く資格なぞない!と断言したくなるほど、素晴らしいものです。
 「CD 2」の方は2曲のデモ音源から始まり、4曲のライヴ音源、5曲のリハーサル音源と完全にレア音源集になりますが、「CD 1」を気に入った方はコチラのレア音源集の「CD 2」も同じように気に入るはずです。
 4ADが今更、1981年に解散したIN CAMERAの貴重なレア音源集を2015年になってリリースした意図は不明ですが、初期4ADの歴史を飾るはずだった、このバンドの音源をリリースすることは70年代末から80年代初頭の失われたパズルのピースが、長い時を経てはめ込まれたような感じなのかもしれません。
 私のこのブログでも、この音源集のピースの欠片とも言える、YouTubeのPVと音源を貼っていますが(↓)、YouTubeでも『Era』の音源は試聴可能なので興味ある方は聴いてみた方が良いと思います。
 CDやアナログの音質の方もリマスターを施したのか分かりませんが、かなり良好な音質なのでポスト・パンク好きな方は是非とも購入をオススメしたいです。















 
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