吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

TAME IMPALA Live in Japan (4/25)




f:id:killer_yoshikage:20160426100350j:image









 2009年の『SUMMER SONIC 2009』、2013年の『FUJI ROCK FESTIVAL 2013』には出演しているものの、単独公演は意外にも今回の来日公演が初となったTAME IMPALA。
 2009年のサマソニ出演時はデビュー・アルバム『Innerspeaker』リリース前でしたが、2012年の2ndアルバム『Lonerism』をリリースすると、NMEやピッチフォーク等の世界中の音楽メディアが大絶賛したのもあって、2013年のフジロック出演時は、最もバンドが旬な状態だったと言えるかもしれません。
 今やTAME IMPALAはオーストラリア国内はおろか、世界的なバンドとして認知され、世界の主要フェスでもトリを取ることも珍しくないバンドです。
 昨年、3rdアルバム『Currents』をリリースしてワールド・ツアーがスタートしたことで当然、今年、日本での来日公演も予想されてはいましたが、意表をついた初の単独公演という形で今回の来日公演が決定しました。
 日本の音楽ファンの大半の方は来日するとしたらフジ・ロックというのが大方の予想だったと思いますが、海外では大きなハコでしか観られないTAME IMPALAの来日公演がZEPP TOKYOクラスのハコで観られるというのは、かなりの幸運だったと思います。
 私はフジやサマソニでのTAME IMPALAのライヴは観ていませんが、ZEPP TOKYOクラスのハコでTAME IMPALAを観られる良い機会なのでチケットを速攻GETしました。
 もちろん、この小さなハコでTAME IMPALAを観る機会もそうそうないということで外国人の観客も多く、TAME IMPALAというバンドの世界的な人気の高さが理解出来た気がします。
 私はドリンクを買ってから、右サイドのやや前方に幸運にも潜り込むことが出来ました。様々な色彩の光線を放射するかのような、スクリーンの光のスペクタクル・ショーが少しだけ始まるとメンバーが登場していないにも関わらず大声援が起きて、嫌が追うでも観客のテンションが上げていたと思います。
 この公演のセットリストは、このブログの下(↓)の方に掲載いたしましたのでご参照いただけたらと思いますが、各アルバムからの代表曲を満遍なく披露しているとは思います(弱冠、『Innerspeaker』の曲は少なめですが…)。
 最新作の『Currents』からの1stシングル「Let It Happen」でスタートしたライヴなので、かなり『Currents』中心のセットリストになるかな?とも思いましたが、次の「Mind Mischief」から「It is Not Meant to Be」まで『Lonerism』と『Innerspeaker』の曲が続いたことで初期2作からのTAME IMPALAファンもライヴの流れに入っていきやすかったはずです。
 基本的にTAME IMPALAというバンドはスタジオではケヴィン・パーカー(Vo/G)、ドミニク・シンパー(G/Key)、ジェイ・ワトソン(Key/Vo)の三人のマルチ・インストゥルメンタリストが演奏する楽器を限定せずにアルバムを制作するのが常なのですが、ことライヴに関しては誰かのカリスマ性で引っ張る形ではなく、全員で構築したサウンドでバンド・サウンドを作り上げています。
 強いて言えば、本質的にバンドのポップな楽曲に欠かせないケヴィン・パーカーの甘いヴォーカルがバンドの要になっていると言えると思いますが、ポップなサイケデリック・サウンドにしろノイジーなディストーション・サウンドにしろ、緻密に練り上げ、なおかつ一斉に畳み掛けるようなメンバー全員で鳴らしているサウンドそのものにライヴでのTAME IMPALAの凄みが発揮出来ているのだと思います。
 ピッチフォーク辺りが大喜びしそうな(笑)古(いにしえ)の60年代の荒々しいディストーションサイケデリック・サウンドもバンドの一つの魅力ではあると思いますが、前述の光のスペクタクル・ショーも取り入れた、緻密なスタジアム・バンドとしてのスケール感を感じさせてくれるのが、今回のTAME IMPALAのライヴだったと思います。
 元々、ケヴィン・パーカーがマイケル・ジャクソンの大ファンであることは、TAME IMPALAのファンの方でもご存知の方も多いと思いますが、彼等の目指すところはマニア受けするインディー・サイケデリック・バンドではなく、ケンドリック・ラマーやアデルと比較しても引けをとらないスタジアム・バンドなんだと思います。
 アンコールの1曲目の「Feels Like We Only Go Backwards」では会場内でも合唱が起こりましたが、こうしたアンセム・ソングも持ち合わせているのが、TAME IMPALAをさらに高い次元に押し進めている要因になっているのだと思います。
 アンコール最後の「New Person, Same Old Mistakes」は私にはまるでNEW ORDERのように感じましたが、NEW ORDERがかつて、JOY DIVISIONの亡霊を払拭し、享楽のサウンドでマンチェスターに新しいシーンを築き上げましたが、『Currents』最後のナンバーでもある、このナンバーは次のアルバムのサウンドの布告なのか分かりませんが、2010年代最高のロック・バンドの来日公演を今回、経験出来たのは良かったと思います。
 ついでに、度々、私となぜか行くライヴが重なる、Facebookの友達のTatsumiさんとかなり久々にお会いして話せたのも嬉しかったということも、付け加えておきましょう(笑)













 
f:id:killer_yoshikage:20160426100330j:image









Monday 25th April
TAME IMPALA
Live in Japan Setlist



1.Intro
2.Let It Happen
3.Mind Mischief
4.Why Won't They Talk to Me?
5.It is Not Meant to Be
6.The Moment
7.Elephant
8.Yes, I'm Changing
9.The Less I Know the Better
10.Eventually
12.Why Won't You Make Up Your Mind?
13.Apocalypse Dreams

【Encore】
14.Feels Like We Only Go Backwards
15.New Person, Same Old Mistakes












f:id:killer_yoshikage:20160426100300j:image