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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

コチラも (祝) 来日決定でございます♪



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『Compassion』
LUST FOR TOUTH







 今月26日に一夜限りの来日公演が決定している(東京・原宿アストロ・ホール)、スウェーデン人のハネス・ノーヴィドを中心に結成され、デンマークコペンハーゲンを拠点に活動しているエレクロニック・ポップ・バンド、LUST FOR YOUTHが今月に発売したばかりのアルバムです。
 LUST FOR YOUTHは2011年にイタリアのインディー・レーベル『Avant! Records』から、デビュー・アルバム『Solar Flare』をリリースし、ノイズ、インダストリアル、ニューウェーヴを独自に構築したサウンドを展開。
 同じ2011年に早くも2ndアルバム『Growing Seeds』をリリースしますが、このアルバム制作時にメンバーの脱退もあったことで『Growing Seeds』は、ほぼハネス・ノーヴィド一人で制作されました。
 また、この時期にICEAGEのフロントマン、エリアス・ベンダー・ロネンフェルトと元SEXDROMEのメンバーでコペンハーゲンのレーベル『Posh Isolation』のオーナーでもあるローク・ラーベグのユニット、Varとのスプリット・シングル『The Glass House Etiqutte』、CROATIAN AMORとのスプリットEP『Pomegranate』を、ラーベグのレーベル『Posh Isolation』からリリースしたのを機会に、LUST FOR YOUTHはコペンハーゲンを中心に活動するようになります。
 2014年には、米ニューヨーク・ブルックリンのレーベルでコペンハーゲンの音楽シーンとも密接な関係のある『Sacred Bornes Records』から、3rdアルバム『International』をリリースし、PET SHOP BOYSNEW ORDERを思わせるエレクロニック・ポップ・サウンドを指向したサウンドで注目を浴びます。
 この時期には前述の『Posh Isolation』のオーナーでもあるローク・ラーベグと、ハネスの友人でポップ・バンド、Oh No Onoのメンバーでもあるマルテ・フィッシャーが加わり、LUST FOR YOUTHはトリオ編成のバンドになりました。
 また、2015年4月には来日公演(原宿アストロ・ホール)も行いソールドアウトを記録し、同じコペンハーゲンのICEAGE同様、日本でも人気が高まってきました。
 本作も基本的なサウンドは、前作『International』同様にエレクロニック・ポップ・サウンドであることに変わらないですが、あくまで個人的な感想として、前作のサウンドがPET SHOP BOYSNEW ORDERに例えられるものだとするなら、本作は『Black Celebration』や『Music for the Masses』辺りの時代のDEPECHE MODEに近いような気がします。
 前作でもポップながら内省的な部分も内包しているサウンドだったのですが、徹底したポップ路線に転換を遂げたばかりの前作に比べて、楽曲の質も格段に高くなり、曲の細かい部分まで行き届いたサウンド構成も黄金期に突入したばかりの時の煌びやかなDEPECHE MODEのサウンドに近いものを感じさせてくれます。
 あのABBAを生んだポップ王国・スウェーデン出身のハネスですから、優れたポップ・センスはDNAとして染みついているのだと思います。
 このアルバムを聴くと更なる成長で、この後、DEPECHE MODEのようなスタジアム・クラスのビッグ・バンドに化ける可能性も充分に秘めていると思います。
 ICEAGEやLOWERと言ったパンク/ポスト・パンクの台頭が伝えられているコペンハーゲンの音楽シーンのバンド連の中では極めてポップなバンドだと思いますが、昨年は繊細なUKロックを思わせるCOMMUNIONSもEPをリリースしているので、変にムーヴメントやレーベルの意向に左右されることなく、自由に音楽を制作出来る環境があるのがコペンハーゲンの音楽シーンなんだと思います。
 今月の来日公演はソールドアウトを記録した昨年の来日公演と同じ原宿アストロ・ホールでの公演になりますが、本作で成長を遂げたサウンドを聴かせてくれたように、今月の来日公演でも成長したパフォーマンスを見せてくれることでしょう。
 奇しくもエレクロニック・ポップのレジェンドとも言えるNEW ORDERが来月に来日公演を行いますが、NEW ORDERにはないフレッシュで若い勢いを感じさせてくれるライヴを期待したいものです。





























 
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