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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

明日の『HOSTESS CLUB WEEKENDER』楽しみです♪



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『Bullhead』
MELVINS




 いよいよ、明日の『HOSTESS CLUB WEEKENDER』に出演するMELVINSですが、2011年の『Extereme the Dojo Vol.26』で、大阪(3/9)と名古屋(3/10)では公演を行ったものの、3月11日の東京公演(渋谷 O-EAST)で東日本大震災で公演が涙のキャンセル。
 東京のMELVINSファンにとって、あの震災の悲劇から4年半以上経っての待望の来日公演。
 東京のみの公演となる『HOSTESS CLUB WEEKENDER』への出演は、震災でライヴを観ることなく終わった、都内近郊のMELVINSファンにとって、あまりに遅過ぎる振替公演のようなものかもしれません。


 このアルバムは1991年にリリースされたMELVINSの初期の代表作の一枚で、1992年の『Melvins (Lysol)』と並んで、MELVINSの代表作のみならず、後のストーナー・ロック、ドゥーム・メタル、スラッジ・メタル等、いわゆる"遅重轟音"が持ち味の後世のヘヴィー系バンドに多大な影響を与えている名盤。…というよりも、前述のバンド連中にとっては神盤に近い存在と言えるかもしれません。
 よけいなことを一つ書かせていただきますが、『HOSTESS CLUB WEEKENDER』のサイトを見ると、やれカート・コバーンに影響を与えた云々、やれグランジ云々と、MELVINSを紹介していますが、MELVINSが後世に与えた音楽的影響を考えると、かなりバンドの本質的な部分での誤解を招くような書き方をしているのは残念でたまりません。
 確かにカート・コバーンに与えた影響も大きいですし、交遊も深く、実際にカート・コバーンがバンドと共にプロデューサーとして名を連ねている『Houdini』もリリースしていますが、もし、MELVINSのアルバムにグランジを感じさせるとするなら、それは『Houdini』のみで、聴きやすいアルバムには違いありませんが、『Bullhead』や『Melvins (Lysol)』に比べて、バンドの本質を伝えているとは言い難いアルバムです。
 話しを『Bullhead』に戻しますが、このアルバムは、ブ前述の"遅重轟音"の典型とも言える、ひたすら全編、重くてダウナーなスラッジ・メタルが展開されており、特に一曲目の8分を超える「Boris」は、ストーナー・ロック/スラッジ・メタルの名曲中の名曲で、日本のストーナー・ロック・バンド、BORISがこの曲から命名しているのは有名な話。
 「Boris」と並ぶ、MELVINSの代表曲の一つでもある「Zodiac」、デイル・クローヴァーのドラム・ソロが印象に残る「Cow」等、各曲とも実に印象に残る楽曲が多く、重いスラッジ・リフに変拍子の多用、高い緊張感の演奏と非の打ちどころのない作品と言えると思います。
 唯一、このアルバムの欠点を挙げるとするなら、それは音圧が低いゆえ、緊張感のある演奏の迫力が今ひとつ伝わづらいところで、この点は次作の『Melvins (Lysol)』に比べて見劣りがする部分かもしれませんが、このアルバムもリマスターを施せば、もっと評価を高めることが出来るはずです。
 いずれにせよ、「Boris」、「Zodiac」という名曲が収録されているだけでも、初心者の方が聴くのに充分な魅力を兼ね備えたアルバムで、MELVINSをこれから聴きたい方は『Melvins (Lysol)』と共に、ぜひ聴いておきたいアルバムです。
 もちろん、真のMELVINSファンにとっては聴いていて当たり前のアルバムですが、『HOSTESS CLUB WEEKENDER』に参加してからMELVINSを初めてライヴで聴いたという方が、このアルバムから聴き始めても良いと思います。
 『HOSTESS CLUB WEEKENDER』でのMELVINSの持ち時間は90分間らしいですが、このアルバムからの楽曲をプレーするかどうかは分かりません。
 「Boris」や「Zodiac」はぜひとも、やってもらいところですが、やるやらないに関わらず、東京のMELVINSファンにとっては、キング・ブッゾ(バズ・オズボーン)が生で観られるだけで感涙もので、とにかく、ファンにとっては貴重なライヴになることでしょう。


















 
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