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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

THE STRYPES Live in Japan (11/12)



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 泊まりがけの仕事の後の少々、キツい日程での11月12日のTHE STRYPESの来日公演。仕事を終えて、お昼頃、昼食をとってから仮眠して、いざ来日公演の会場の新木場のStudio Coastに向かいました。
 私がこのブログを書き始めたのが、今年の2月からで、ブログを始めてすぐに、同じStudio Coastで行われたFAITH NO MORE/ANTEMASQUEの来日公演についてライヴ・レポートを書いたのですが、StudioCoastでのライヴ参戦は、その時以来です。
 2月の公演の時は雨風が強い悪天候でしたが、今回の公演当日は、雨も降らず、風もそれほど強くない状態で幸いでした。
 17時頃、会場に着くと早速、"アーティスト・グッズを買うと、メンバーのサイン会に参加出来る"という物販が会場内で始まっていて列をつくっていました。もっとも、私自身は最近はアーティスト・グッズを買わなくなっていますし、親子ほど年齢の離れているメンバーのサインを貰うのも気恥ずかしいので (苦笑)、グッズは購入しませんでしたが…
 会場に来ているファン層はやはり、若い女性が多いです。近年、若い世代の洋楽離れが進んでいると言われていますがライヴ会場に来れば若い世代のロック・ファンは決して少なくないのですが、ここまで若い女性ファンの多いロック・バンドの来日公演も最近では少ないかもしれません。
 入場すると先に真っ先にトイレに駆け込んで、ドリンクを購入すると最前列の冊の場所はしっかり埋まっていたものの、ステージ右側のほぼ最前列に近い場所をキープしました。
 特に理由があって、右側をキープしたわけでもないのですが、実は、THE STRYPESのライヴでは、この"右側"のポジションで観るのが一番楽しめるのが後になって分かりました。
 実はこの位置、ギターのジョシュ・マクローリーの立ち位置なのですが、何故、この位置がベスト・ポジションなのかは、後述のライヴの内容で理解出来ると思います。
 客電が落ちて、ライヴが始まったのは19時10分頃。今年発売の新作『Little Victories』からのナンバー「Eigjty-Four」でスタート。
 実際にライヴを実際観てみないと、そのバンドの本質が理解出来ないバンドというのはありますが、THE STRYPESもそんなバンドの一つだということがライヴを観て初めて理解出来ると思います。
 彼等のルーツがパブ・ロックにあることや、ガレージ・ロックがバンド・サウンドの基本になっていることは彼等のアルバムを聴いたことがある方なら理解していることですが、このバンドはライヴになると、ギターのジョシュ・マクローリー中心のバンドで、基本的にジョシュの独壇場の場面が非常に多いです。
 元々、若いガレージ・ロックを基調にしているバンドの中では比較的、ギター・ソロが多いバンドだと思いますが、ライヴではジョシュがギターを弾きまくってライヴを引っ張っている場面がかなり多く、THE STRYPESのライヴの魅力はジョシュのギターによるところが大きいのです。
 ジョシュはレスポール2本をライヴで使い分けていますが、基本的に70年代辺りのハード・ロックがベースになっているギター・プレーが多い気がします。
 『Little Victories』リリース前のTHE STRYPESのライヴは私自身、体験していないので、その当時のジョシュのギター・プレーは知りませんが、昨日の公演のプレーを観る限りでは、古典的なハード・ロックもジョシュのギター・スタイルとして元々あったのだろうと思います。
 もちろん、ジョシュも他のメンバーも共通して、パブ・ロックやブルース、ガレージ、パンクのルーツがあるのですが、『Little Victories』でサウンドのスタイルが大きく変化したのもジョシュによるところが大きいのだとライヴを観て感じました。
 特に「Best Man」辺りのワウを使用したヘヴィーなギターはアルバムでも充分、印象に残りましたが、今回の来日公演でもジョシュのプレーの凄さを思い知る、実に印象に残るプレーでした。
 スタジアム・ロックを意識した王道路線の「Scumbag City」、「Queen of the Heart Crown」も未来のバンドの可能性を感じさせるナンバーとして印象に残りましたし、古典的ハード・ロック路線の「I Need to be Your Only」も前述のジョシュのハードなギター・スタイルに合ったライヴ向きのナンバーだと思います。
 もちろん、デビュー・アルバムの楽曲も新作の曲に劣らず、ライヴでは映えます。ヴォーカリストのロス・ファレリーも主役こそ、ジョシュに譲って見えますが歌唱力は確かなものがありますし、ロスのブルース・ハープもライヴの聴きどころの一つです。
 アンコールでプレーした、MC5の有名曲「Kick Out the Jams」は、彼等のカヴァー曲ではおそらく一番知名度の高い曲ですが、このカヴァー曲も、THE STRYPESのライヴのハイライトと言えます。
 私自身、この来日公演の前に、YouTubeで彼等の「Kick Out the Jams」のライヴ映像を観て圧倒されたのですが、この来日公演ではライヴ映像以上に圧倒されました。
 他の楽曲ではジョシュの存在感がやたら目立ってしまいがちですが、この曲ではバンド全体としてのエネルギーをモロにぶつけているような凄みがあり、このバンドの真骨頂と言える名カヴァーになっています。
 スタジオ・アルバム2枚も充分、バンドの明るい未来を感じさせる出来になっていますが、ライヴではとても、平均年齢20歳以下とは思えない貫禄すら感じさせてくれました。
 特にライヴの中枢でもあったジョシュは、若くして、ノエル・ギャラガー並の存在感を見せつけてくれてましたし、とても20歳前後のギター・プレーヤーというのが信じられません。
 THE STRYPESは、ポール・ウェラーやジェフ・ベック、ノエル・ギャラガー、デイヴ・グロール等、多くのベテラン・アーティストが絶賛していますが、やはり、このバンドはレジェンド・クラスのベテランが称賛するに値する、未来に大きな可能性を感じさせるバンドであることを、このライヴを観て実感しました。
 次回、私がこのバンドの来日公演を観る機会があったら、更に凄いバンドに成長しているに違いありません。
 

 

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