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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

(祝)ICEAGE来日決定♪


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『This World is Not Enough』
MARCHING CHURCH





 12月22日に来日公演(東京・原宿アストロホール)が決定した、ICEAGEのフロントマン、エリアス・ベンダー・ロネンフェルトのソロ・プロジェクト、MARCHING CHURCHが今年3月にリリースしたデビュー・アルバムです。
 MARCHING CHURCHのエリアス以外の他のメンバーは、Kristian Emdal(LOWER)、Anton Rothstein(LOWER)、Cacilie Trier(CHOIR OF YOUNG BELIEVERS)、BO H.Hansen(HAND OF CUST/SEXDROME)、Fredrikke Hoffmeier(PUCE MARY)という、コペンハーゲン・ロック・シーン屈指の強者がエリアスをサポートしています。
 このアルバムの、ワールド・ワイドでのリリースは"Sacred Bones"、デンマークでのリリースは"Posh Isolation"、そして日本盤は、今回のICEAGEの来日公演を主催し、多くのデンマークのバンドのアナログ盤の販売に力を入れているレコード店、"BIG LOVE"からリリースしています(ちなみに私の持っているのは"Sacred Bones"のCD盤)。
 元々、このプロジェクトは、エリアスが新宿・歌舞伎町にある、世界一好きなバーと語る『ナイチンゲール』で聴いた、ポルトガルのドローン・アーティスト、David Maranhaのアルバム『Antarctica』に触発されたもので、亡くなったエリアスの友人、ジェイミー・クリップスのプロジェクト"THE PALE HOUSE"、デヴィッド・ボウイの『Young Americans』、サム・クック、ジェイムス・ブラウン等も、このアルバムのインスパイア源になっているそうです。
 ICEAGEは、初期の生々しいパンク・サウンドから、昨年リリースした、最新作『Plowing Into the Field of Love』で、カントリー、ブルース、ピアノ・バラードまで取り入れ、バンド・サウンドが大きく変化しましたが、このMARCHING CHURCHのアルバムでは更なる音楽の拡がりと深さを感じると思います。
 1曲目の「Living in Dought」こそ、THE BIRTHDAY PIRTY辺りを連想させるポスト・パンク・ナンバーですが、2曲目以降は、サックスやチェロ、トロンボーン等、ホーン・セクションを取り入れた、言ってみれば漆黒ブルースならぬ漆黒ソウルと言って良いサウンドになっていると思います。
 もちろん、安易なポップなホワイト・ソウルにもなっていなければ、インスパイア源の歌舞伎町のバー向けのムーディーなサウンドだけにはなっていません。
 だからと言って前述のドローン・アーティストのDavid Maranhaのようなドローン・サウンドに終始したりもしていません。
 THE ICARUS LINEのジョー・カーダモンと共に、次世代のニック・ケイヴと称されるエリアスのダークな感性が、ソウル・ミュージックを飲み込むことで、ICEAGEとは全く違ったダークな世界観を構築したのが、このプロジェクトだと思います。
 ただ、やたらにコペンハーゲン・ロック・シーンの有能なミュージシャンを集めただけに過ぎないアルバムでは毛頭なく、ホーン・セクションのメンバーも含め、エリアスが頭に思い浮かべる理想のサウンドを体現出来るメンバーを揃えたのだと思います。
 このアルバムのサウンドがこれからのICEAGEの活動に大きな影響を与えるのか?
 それとも、このプロジェクトのサウンドは全くICEAGEのこれからの活動と無関係な方向性でやっているものなのか分かりません。
 しかし、このアルバムは、ただのエリアスのソロ・プロジェクト作品と評価するだけでは、もったいない質の高さ、深さを充分過ぎるくらい感じますし、先日、リリースされた、THE ICARUS LINEの新作同様のポテンシャルの高さを感じることが出来ます。
 もしかしたら、12月のICEAGEの来日公演で、このプロジェクトのサウンドの影響というものも感じ取ることが出来るかもしれませんし、その点も来日公演の楽しみの一つになってくるかもしれません。

















































 
 
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