吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

10月にはデビュー・アルバムも出します♪



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『Ban All the Music - EP』
NOTHING BUT





 今年の『SUMMER SONIC 2015』にも出演し、10/21にはセルフ・タイトルのデビュー・アルバムもリリースする、英エセックス出身のバンド、NOTHING BUT THIEVESの先月にタワー・レコード限定で発売された7曲入りEP。
 NOTHING BUT THIEVESは、コナー・メイソン(Vo)、ジョー・ブラウン(G)、ジェームス・プライス(Dr)の三人で、2011年に結成。後にドム・クラーク(G)とフィリップ・ブレイク(B)の二人が加わって、現在の五人編成のバンドになります。
 2014年には配信限定ですが、EP『Graveyard Whistling』をリリースしています。
 YouTubeでも聴けるEPのタイトル曲の「Ban All the Music」のアグレッシブなオルタナ・ナンバーを聴くと、新手のUKオルタナ・バンドと思いがちですが、英国でMUSERADIOHEADと比較されている、抒情性の高いエモーショナルなロックが彼等の持ち味です。
 MUSERADIOHEADと比較されるのは、ヴォーカリストのコナー・メイソンの憂いを帯びたファルセット・ヴォイスが、トム・ヨークやマシュー・ベラミーを連想させるからだと思います。
 コナーのヴォーカル・スタイルゆえ、MUSERADIOHEADと比較されるのは避けられないところですが、コナーが影響を受けているヴォーカリストは実はトム・ヨークやマシュー・ベラミーではなく、ジェフ・バックリーであるところが、このバンドの指針になっているような気が(個人的にですが)してます。
 確かにこのEPで聴けるサウンドはドラマチックで幻想性も高いですし、前述で指摘したコナーのヴォーカル・スタイルもあって、MUSERADIOHEADと結び付けがちですが、変に情感過多に陥り過ぎない、正にジェフ・バックリィの世界観に近いものを目指しているように感じます。
 実は、BBC Radio 1のライヴではLED ZEPPELINやMUMFORD AND SONSのカヴァーも披露されているのですが、この2バンドの影響もEPを聴くと感じる部分はあると思います(確かにタイトル曲はLED ZEPPELINの影響でしょうね)
 もちろん、このEPは彼等のこれからの活動の名刺代わりみたいなもので、むしろ、10月に発売されるデビュー・アルバムこそ、彼等の底知れぬ可能性を思い知ることになるのだろうと思います。
 ちなみに彼等のネットでのライヴ・レビューを見ると、バンドとしての技量もかなりのものらしいので、単独での来日公演が決定した際はぜひ観ておいて損のないバンドだと言えると思います。
















































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