吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

ワルな臭いがプンプンしますなぁ~(笑)



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『Are You Satisfied?』
SLAVES







 英ケント・ターンブリッジ・ウェルズ出身のパンク系バンド、SLAVESが今月リリースしたばかりのデビュー・アルバム。
 メンバーは、Laurie Vincent(G/Vo)、Issac Holman(Dr/Vo)の二人組。同じUKの二人組バンドでは昨年、ROYAL BLOODが大ブレイクしましたが、ROYAL BLOODよりもヤサぐれていて、ワルな臭いがプンプンするバンドです(笑)
 目一杯、歪ませたディストーション・ギターに、パンキッシュで悪ガキっぽいツイン・ヴォーカルが絡む、近年の"THE VACCINES以降"のバンドとは違う危険な香りのするサウンドです。
 SLAVESは、Girl Fight Recordsから、EP『Sugar Coated Bitter Truth』を、2012年にリリースした後、デビュー・シングル「Where's Your Can Dsbbie」をリリース。
 2014年には、Virgin EMIとメジャー契約を結び、メジャー・デビュー・シングル「Hey」をリリースして、今月にデビュー作である本作のリリースとなりました。
 BBC Twoの"Jolls Holland"にも出演し、NMEにも扱われるようにもなり、今、もっとも注目しておきたい新人バンドの一つです。
 僕が若き日々を過ごした80年代には、ワルな臭いのするバンド、サウンドがゴロゴロ転がっていた気がしますが、グランジが台頭してきた90年代以降、そういったバンドが、かなり少なくなった気がします(僕の気のせいかもしれませんがww)
 本来、もっともアウトサイダーな空気感を持っていても良いはずのガレージ・パンクというジャンルですらも、ピッチ・フォークの存在でインディー厨向けの面白みに欠けるバンドの量産に繋がっているのは愚かしい限りです。
 そもそも、ロックというのは欲求不満なキッズのための音楽であって、音楽マニア向けのメディアや、したり顔したいインディー厨のための音楽ではないはずです。
 今年に入って、Jon Spencer Blues Explosionが黒人音楽を取り入れた、ワルくてカッコいいアルバムを制作しましたが、やはり、若い世代が、こういうアルバムを出してくれると楽しい気分になります。
 時代が流れて、こういうワルなサウンドが若い世代にウケるかどうかは分かりませんが、カッコいいサウンドに飢えている腹ぺこキッズには、たまらなく響くはずです。
 余談ですが、昨年、米国でデビューしたポスト・ハードコア・パンク・バンドにも同名のバンドがいるので間違いないようにしてください (苦笑)
 しかも、同時期のデビューなので、YouTubeやネット等で検索する際、間違える可能性はあります。

























 
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