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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

NINE BLACK ALPS Live in Japan(4/23)


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  昨日(4/23)に、新宿MARZで行われた、NINE BLACK ALPSの来日公演に行ってまいりました。
 2005年の「SONICMANIA」と同年の単独公演以来、10年ぶりの来日公演。
 今回の来日公演を主催しているAliveがファンの署名によって実現した公演で、2005年のデビュー・アルバム『Everything Is』リリース、そして前述の来日公演以来、永らく愛し続けたファンによって実現した公演なのです。
 もちろん、今回の公演に来ているファンのほとんどが、2005年以来、NBAを愛し続けたファンなのは言うまでもありません。
 公演の行われた新宿MARZは、西武新宿駅のすぐ近くにありますが、本当に小さいライブ・ハウスで、おそらく僕が観た外タレの来日公演のハコとしては、最も収容人数の少ないキャパかもしれません。
 僕が公演の数分前から新宿MARZの入口付近を覗いてみると、サム・フォレストらしき人物がファンの女性と話していて、しばらくすると、どこかへ出掛けて行きました。
 それから、しばらくして公演前にスタッフの指示で並んでいると、先程、入口近辺にいた僕を覚えていてくれたサムが「ハ~イ!」と気さくに声をかけてくれました。
 どうやら、コンビニかどこかに買物に行っていたらしく、ラフな格好をして公演真近の時間だというのに(笑)もっとも、サムが普通にMARZの入口から入ってきて、ファンの方は驚いていましたが。

 18時に開場してから、19時に京都のバンド、pasteurがオープニング・アクトとして登場しました。
 インスト・バンドなのですが、オルタナでもあり、ポスト・ロック的な展開もあるバンドで、30分の演奏をインプロヴィゼーション・プレイのみで観衆を圧倒するライブで、NBAとは明らかに違うタイプのバンドですが、個人的には好感の持てるバンドでした(もっとも、女性ファンにはウケが悪いように見えましたけどね)
 公演後の店頭販売でも、pasteurのCDを購入する方を数人見かけたので、pasteurを気に入った方も少なくないと思います。
 
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 オープニングのpasteurのライブが終了して、20時くらいにNBAのライブが始まったと思います。
 登場したNBAのメンバーの装いは明らかにグランジそのものでした。
 特に公演前に見たサム・フォレストとは明らかに違う装いで、破れたジーンズにシャツでグランジを地で行く服装で、MARZ入口近辺で僕に声をかけてくれたサムとは別人のようでした。
 ライブはデビュー・アルバムの「Not Everyone」からスタートし、「Get Your Gun」そして、昨年リリースの最新作『Candy for the Crown』の「Supermarket Clothes」、「Patti」と、人気の高いデビュー・アルバムと、昨年の傑作アルバムの曲からプレイしてくれたので、会場にいたファンはノリやすかったと思います。
 彼等は2005年当初、"遅れてきたグランジ"扱いを受け、それが良い意味でも悪い意味でも彼等のイメージとして定着していたのですが、実際にライブを観ると、彼等が"遅れてきた"かどうかはともかく、グランジをかなり意識したバンドであることは間違いないと思います。
 特にサム・フォレストには、まるでカート・コバーンが憑依したかのような印象さえあります。歌う際に長い髪が顔を覆う姿然り、髪を振り乱しながらギターを弾く姿然り。
 グランジの神がサムだけでなく、バンド全体に降臨したように思えるのです。現在のロック・バンドで全てにおいて、グランジという言葉がこれほど相応しいバンドもおそらくいないのではないかと思います。
 しかし、サムの片言の日本語を交えながらの曲間のMCは、出来るだけ覚えたての日本語を入れてファンとコミュニケーションをはかろうとする彼の誠実さが見えて、実に微笑ましいというか、NBAを永らく愛し続けたファンへの愛情が見えてきます。
 演奏の方も轟音であるにも関わらず、喧しさはほとんど感じさせないのは、彼等の技術力、各曲のストロングな魅力にあるのだと思います。
 轟音でもシャウトする楽曲よりも、常に"歌"を意識している楽曲の方がじつは多いバンドなので、ライブではそれが一層、浮き彫りになります。
 サム・フォレストは変則チューニングのレスポールを中心に何本かのギターを使い分け、もう一人のギタリストのデヴィッド・ジョーンズはテレキャスターで、サムとの抜群のコンビネーションで、NBAの重要なサウンドの要になり、ジェームズ・ギャリーとカール・アストベリーのリズム隊も、重いリズムでNBAのボトムを支える重責を担っています。
 最後はデビュー・アルバムの「Cosmopolitan」で幕を閉じますが、サムが思い切り、客席にダイブ。グランジにはありがちなダイブですが、サムがダイブすると、悪戯っ子のダイブみたいで可愛らしく感じます(笑)

 ライブ後は店頭販売で、TシャツやNBAの3rd&4thアルバム、ライブ・アルバム、そしてサムのソロ・アルバムまで売っていたので、サムのソロ作を購入しようとすると売れ切れで、販売担当のお姉さんが「サムが持って切れた在庫が少なくて売れ切れちゃったんですよね~」との事。
 仕方ないのでライブ盤を購入しましたが、サム君、今度はファンの為に大量にソロ作持ってきて来なさい!
 ブログ書いている現在も轟音で耳がやられて、少し聴力が落ちている状態ですが、轟音なのに少しも喧しく感じないのは、やはり彼等が轟音に頼らない音楽性の高さもあるのだと思います。
 
 
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