吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

フジ・ロック出演決定!


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『Benjamin Booker』
Benjamin Booker

 今年1月に来日し、今年のフジ・ロックにも出演が決定した、ベンジャミン・ブッカーが昨年リリースしたデビュー・アルバム。
 ベンジャミン・ブッカーは米ルイジアナ州ニュー・オリンズ出身の黒人ガレージ・ロッカーで、ドラマーのマックス・ノートンと活動しています。
 SXSWやニューポート・フォーク・フェスティバル、ロラパルーザ等、大規模なフェスティバルにも出演し、ジャック・ホワイトのツアーでオープニング・アクトを務めたりもしました。
 ブルースの要素もあるベンジャミンの硬派なガレージ・ロックン・ロールも、彼自身のルーツを辿ると意外に面白いです。
 若い頃、フロリダ州タンパで育ったベンジャミンの最初に夢中になった音楽は、地元の"THIS BIKE IS A PIPE BOMB"を始めとするDIYパンク・バンドで、17歳の時に初めて聴いた、ロバート・ジョンソンのCDを聴いて、ブルースを聴くようになったらしいです。
 公式に彼が影響源として挙げているアーティストが、ブルース・アーティストの、Blind Willie Johnson、T.REX、そして、LAのパンク・シーンから出たバンドながら、明らかにパンクの枠組を超えた異形のバンド、THE GUN CLUB。
 THE GUN CLUBに関しての細かい説明は、このブログでは割愛させていただきますが、一聴して、ブルースの影響が濃い感じのするベンジャミンの音楽嗜好は非常にユニークです。
 ちなみに、このアルバムはテネシー州ナッシュビルにある、ボムシェルター・スタジオで、わずか6日間でレコーディングしたそうで、ほとんど即興的なノリで制作されたそうです。
 次回、ベンジャミンがアルバムを時間をかけて制作したら、前述のユニークな音楽嗜好を活かした、面白いアルバムを作りそうなんで、これからの彼の音楽活動が楽しみです。
 もちろん、彼のフジ・ロックでのライブを楽しみにされている方も少なくないと思いますが。




「Have You Seen My Son?」
Benjamin Booker



「Violent Shiver」
Benjamin Booker