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吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

フレンチ・トイ・ポップ+ガレージ


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『Traite de Guitarres Triolectiques (a I'Usage des Portugaises Ensabless)』
PASCAL COMELADE + LES LIMINANAS

 ロバート・ワイアットやPJハーヴェイとのコラボでも知られているフランスのアヴァン/トイ・ポップ・アーティスト、パスカル・コムラードと、ジャック・ホワイトも注目している南フランスのガレージ・デュオ、LES LIMINANASの今年リリースされたコラボ作品。
 奇才コムラードの捻りを効かせたアヴァン・ポップと、LES LIMINANASのガレージ・サウンドが真っ正面からぶつかり合ったインスト集ですが、奇想天外でアヴァンなサウンドには違いありませんが、普通にオルタナ・ロック・ファンが聴いても充分に楽しめる作品です。
 南フランスのモンペリエ出身のパスカル・コムラードは、アヴァン・トイ・ポップだけでなく、ニュー・エイジ、プログレエレクトロニカ、キャバレー・サウンドまで、あらゆるジャンルの音楽に手を染めた奇才なのですが、1970年代に活動を初め、トイ楽器を多用したユニークな"トイ・ポップ"というジャンルを確立した先駆者として名高い音楽家です。
 一方の、LES LIMINANASは、南フランスのペルピニャン出身のライオネルとマリーのリミニャナ夫妻によるサイケデリック/ガレージ・デュオ。
 ライオネルはベースやキーボードを操るマルチ・インストゥルメンタリストで、マリーはドラマーです。
 ライオネルが、同じ南フランスのそれほど遠くないコムラードの作品に度々、サポート・ミュージシャンとして参加していたことから、このコラボが実現したそうです。
 まるで昔からやっていたかのように自然な形でのアヴァン・ガレージが見事で、あらゆるアーティストとコラボをしてきたコムラードが一歩引いた形で、LES LIMINANASに主導権を握らせつつ、しっかりとコムラードの個性も印象に残るのは流石です。



「One Of Us, One Of Us, One Of Us...」
PASCAL COMELADE + LES LIMINANAS