吉良 吉陰の奇妙な音楽日記

It's Only Music, But I Love It.

グラスゴー出身ガールズ・デュオのビタースウィートなグランジ・ポップ




f:id:killer_yoshikage:20170124232644j:image

『Babes Never Die』

HONEYBLOOD

 

 

 

 

 

 英スコットランドグラスゴー出身のグランジ・ガールズ・デュオ、HONEYBLOODが昨年11月にリリースした2ndアルバム。 HONEYBLOODはグラスゴーで、Patwindpartwolf and Boycotes、RESPECTIVELYと言ったバンドでギターをプレーしていた、Stina Tweeddaleが自分で曲を書いて歌う為にドラマーのShona McVicarを誘って2012年に結成したバンド。 自主レーベル「Cath Records」からデビュー・シングル「Thrift Shop」をリリースした後に、Sigur RosMUMANIMAL COLLECTIVE等のアルバムをリリースしているレーベル「FatCat Records」と契約し、2014年7月にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリース。 デビュー・アルバムはNMEが"2014年に聴くべき40枚"に選出したのを始め、DIYMOJO、Uncutと言った各音楽媒体が高評価しました。 しかし、デビュー・アルバム・リリースから2ヶ月後には早くもShona McVicarが脱退し、アルバムの高評価から一転して苦難に陥りましたが、新ドラマーにCat Myersを迎え入れ、再び活動を再開しました。 この後はFOO FIGHTERS、PALMA VIOLETS、SLEIGH BELLS、DEAP VALLY等のサポート・アクトをこなし、2015年にはレコード・ストア・デイにシングル「Black Cloud/No Big Deal」(このシングルの2曲は本作の日本盤のボーナス・トラックとして収録)をリリース後、昨年11月にCat Myers加入後初となる本作をリリースしました。 本作のプロデューサーにはGorillazやJames T等を手掛けたJames Dringを起用。 デビュー・アルバムではローファイながらも60'sフレイバー濃厚な甘酸っぱいノスタルジックなポップさを擁したサウンドから、BEST COASTやVIVIAN GIRLSと比較されもしましたが、デビュー・アルバムでのローファイ感、甘酸っぱいポップ感を踏襲しつつ、ドラマチックで哀愁のある楽曲もそこに加わり、ひたすら甘いだけのアルバムにはなっていないと思います。 Stinaの書く楽曲の質もデビュー・アルバム以上に向上し、更にCatのドラムがダイナミズムを生み出すことでアルバム全体のサウンドにもライヴ感を感じさせ、バンド存続の危機になりかねなかったドラマー交代が一転して、功を奏した形になりました。 アルバム1曲目の「Intro」からラストの「Outro」(日本盤には最後2曲が前述のボーナス・トラックですが)まで流れるような構成になっていますが、曲自体はデビュー・アルバム以上にバリエーションが広がり、決して単調なローファイ・アルバムにならなかったところは、プロデューサーのJames Dringの手腕かもしれません。 昨年、女性アーティストとしてはMitskiが大ブレイクし、その少し前にはCoutney Burnettが大ブレイクして、両者共に来日公演も行っていますが、私が昨年にこのブログで紹介したKINO KIMINO同様、このHONEYBLOODも私自身が期待をかけているオルタナ女子です(もっとも、HONEYBLOODはデュオですが…)。 元々、NMEで高く評価されていたデュオだけに英国内でブレイクすれば来日公演を行う日が来るのもそう遠くない気がします。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170124232633j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170124232609j:image

更なる進化を遂げた3作目




f:id:killer_yoshikage:20170116234220j:image

『I See You』

The xx

 

 

 

 

 

 英ロンドン出身のインディー・ポップ・バンド、The xxが今月13日にリリースしたばかりの3rdアルバム。 2015年にはメンバーのジェイミー・スミスこと、ジェイミーxxがソロ・アルバム『In Colour』をリリースしましたが、バンドとしては2012年にリリースし、UKを含む5ヶ国でアルバム・チャート1位に輝いた2ndアルバム『Coxist』以来、5年ぶりの作品になります。

 大方、世界中の音楽メディアの評価で予想出来ないことではなかったですが、本作の祝祭的な雰囲気に満ちたオープンで晴れやかな作風に、デビュー当初からThe xxを愛聴されていた方は戸惑いを覚えたかもしれません。 初期の彼等は、英国内では"Night Bus Music"とも表現された夜の静けさが似合うメランコリックな曲調と、音数を極端に絞って空間を最大限に生かした演奏、そしてロミー・マドリー・クロフトとオリヴァー・シムのボソボソと囁き合うようなヴォーカルと、暗いモノクロームな印象が付き纏っていましたが、本作はそのモノクロームな印象を覆すカラフルなイメージを持った作品と言えるかもしれません。 しかしジェイミーxxのソロ・アルバム『In Colour』の地続きとして、この作品を捉えるとこの変化はむしろ自然なものと言えると思います。 『In Colour』にはロミーとオリヴァーも参加していますが、ジェイミーがDJ/リミキサーとしての経験をダイレクトに生かした作品で、ダブステップ、UKガラージアンビエントからレゲエまで様々な音楽を飲み込んだ、先鋭的な作品で世界中の音楽メディアに高い評価を受けました。 また『In Colour』はトラックメイカーとしてのジェイミーの才能を遺憾なく発揮した作品でもありますが、本作では、そのジェイミーのソロ・アルバムでのトラックメイカーとしての才能をバンドの作品にフィードバックしたものとも言えるかもしれません。 元々、The xxはロミーとオリヴァーによって結成されたバンドで、後から加入したジェイミーは初期2作品では二人のヴォーカルを生かす黒子に徹していた感もあるように感じましたが、ジェイミーのソロ・アルバムで三人が共演し、更にそのソロ・アルバムが成功を収め、ジェイミーがプロデューサーとしても引く手数多になったことで、本作ではジェイミーのプロデューサー/トラックメイカーとしての手腕を存分に活かした音作りになったのだと思います。 祝祭感を感じるベースのビートが心地好いアルバム1曲目の「Dangerous」、まるでOF MONSTERS OF MENのような男女ヴォーカルの掛け合いが聴ける「Say Something Loving」と、初っ端から過去2作品との違いを感じさせますが、ロミーとオリヴァーもこのサウンドの変化に負けないくらい、生き生きと歌い上げて、ボソボソと囁き合うように歌っていた過去とは違った二人の"歌"そのものを前面に押し出した作品になったと思います。 どんより曇った空に注いだ暖かい日差しのようなアルバムでもありますが、ジェイミーがソロ・アルバムでやった自由度の高いサウンドを、The xxにフィードバックした作品でもあります。 私は昨年のThe xxの来日公演は、MARCHING CHURCHの来日公演と同日なので断念しましたが、新たなステージに立ったバンドのライヴを機会あったら体験したいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170116234207j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170116234152j:image

CATFISH AND THE BOTTLEMEN Live in Japan (1/12)




f:id:killer_yoshikage:20170114155643j:image

 

 

 

 

 

 私の今年の初ライヴでもあるCATFISH AND THE BOTTLEMENの来日公演ですが、バンドとしては2015年1月28日の代官山UNITでの公演になります。 2015年に一度、『FUJI ROCK FESTIVAL 2015』にも出演が決定していましたがキャンセルになってしまったので約2年ぶりの来日公演になりますが、2年前が代官山UNITの一夜限りだったのに対して、今回は大阪と名古屋も含めてのジャパン・ツアー。 ところが今回はメンバーが搭乗を予定していたフライト便がエアーライン側の都合でキャンセルになってしまい、ジャパン・ツアー初日の大阪公演がキャンセルになってしまうという、楽しみにしていた大阪のファンにとっては悲しいトラブルもありました…。 11日の名古屋公演と12日の東京公演は幸い行われ、私も無事、12日の来日公演を観ることが出来た次第です。 CATFISH AND THE BOTTLEMENの2015年の来日公演でもソールドアウトを記録して、元々、日本でも人気の高いバンドなのですが、昨年リリースしたアルバム『The Ride』も全英アルバム・チャート1位を記録して、前回の来日公演を観られなかったファンにとっては待望の来日公演と言えると思います。 また、この公演に来ているファンの多くはOASISなき後のUKロック・シーンを牽引する新世代のバンドとして彼等のライヴに大きな期待をしているのだと思います。

 私は先行予約での購入ではないので、A700番台というあまり良いとは言えない番号ですが、それでも、ベーシストのベンジャミン・ブレイクウェイの位置するステージ右サイドの(それなりに)前方をキープ出来ました。 ライヴの方は開演予定時間の19時30分を20分くらいオーバーしてから始まりましたが、オープニング・ナンバーはデビュー・アルバムの1曲目でもある「Homesick」からスタートし、続いて同じく『The Balcony』の2曲目になる「Kathleen」と続きました。 昨年リリースした2ndアルバム『The Ride』はデビュー・アルバムとは違った、どこか開けた明るい印象を感じさせましたが、やはり、どこかもの悲しい『The Balcony』の2曲はデビュー当時からCATFISHを好きな方にはたまらなく響くのではないでしょうか? 私もデビュー・アルバムのこの切ない哀愁感が大好きなので、この2曲でのスタートは嬉しいものがありました。 続いては『The Ride』からのキャッチーな「Soundcheck」に続き、『The Balcony』の「Pacifier」と、下記のセットリストを見ていただくとお分かりいただけると思いますが、『The Balcony』と『The Ride』の曲を半々づつバランスの良いセットリストになっています。 CATFISHの2枚のアルバムの楽曲は聴く人によっては曲も似たり寄ったりで平板に聴こえる方もいらっしゃるかもしれませんが、ライヴでは"静"と"動"のドラマチックな展開、どこか物悲しさを感じる陰影が、ライヴではより強く感じることが出来、フロントマンのヴァン・マッキャンが観客を煽りつつ、一緒に客に合唱を促しつつも、どこか陰のある彼自身のキャラクターは他のUKバンドのフロントマンにはいそうでいないタイプなのかもしれません。 またバンドとしても淡々と楽曲を定型的に演奏するだけでなく、曲によっては途中で展開を変え、曲の原型そのものを崩してオルタナティヴな磁場を作り上げ、ライヴで鍛え上げてきたバンドの真髄を見せつけられた気がします。  彼等の目指す先はスタジアム・バンドにのし上がることにあると思いますが、それはあくまでライヴ・ハウス・レベルで鍛え上げた屈強のライヴ・バンドとしての自信あってこそのもので、彼等がOASIS以来のスタジアム・バンドにのし上がる日もそう遠くはないでしょう。  ヴァン・マッキャンの存在感もさることながら、ベンジャミン・ブレイクウェイ(B)の重いビート、ジョニー・ボンド(G)のサイケデリック・ギターに根差した陰影のあるギター・プレー、そしてタイトかつ、バンドのグルーヴを支配するロバート・ボブ・ホールのプレーも称賛して然るべきでしょう。 最後は『The Balcony』のラスト・ナンバーでもある「Tyrants」で締めましたがアンコールは無し。 しかし、無駄にアンコールを入れずに一気に聴かせてくれたおかげで不満は全く残りませんでしたし、次回の来日公演では更にスケール感を増したライヴ・パフォーマンスが期待出来るのではないかと思います。

 最後はFacebookの友達のYoshidaさんと会い、音楽の話をしながら楽しく意気揚々と帰宅しましたが、実に有意義な時間を過ごすことが出来ました。 実は私は翌日には、THE NOVEMBERS、Lillies and Remains、PLASTICZOOMSが出演するイベント『BODY ―20170113―』にも行ったのですが、コレについては後ほど書かせていただきます、ではでは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170114155627j:image

 

 

 

 

 

 

 

CATFISH AND THE BOTTLEMEN Live in Japan Setlist

January 12th Thurthday

(@AKASAKA BLITZ TOKYO)

 

 

1. Homesick

2. Kathleen

3. Soundcheck

4. Pacifier

5. Anything

6. Business

7. Fallout

8. Postpone

9. Twice

10. Outside

11. 7

12. Cocoon

13. Tyrants

 

 

 

 

 

 

 

CATFISH AND THE BOTTLEMEN|LIVE INFORMATION|SMASH [スマッシュ] Official Site

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170114155607j:image

『BODY -20170113-』楽しんでまいります♪




f:id:killer_yoshikage:20170111221259j:image

『Plasticzooms』

PLASTICZOOMS

 

 

 

 

 

 

 2015年6月から1年間、ベルリンを拠点に活動を続けていた日本のニューウェーヴ・バンド、PLASTICZOOMSが今月11日にリリースしたばかりのアルバムで、バンドにとって通算4枚目、VINYL Junkie Recordings移籍初のアルバムになります。 

 PLASTICZOOMSは、DIY精神を大切にし、楽曲、アートワーク、マーチャンダイス等、全てをフロントマンのSHO ASAKAWAが手掛けています。 デビュー前から国内外に多くのコアなファンを持ち、7インチ・シングル「Under///Black」が、UKの名門レーベル「Rough Trade Records」で扱われていたりもしました。 また、ファッション・アイコンとしての人気も集めており、ファッション・ブランド"THE REALITY SHOW"への登場を始め、2ndアルバム『STARBOW』では東京コレクション・ブランド"DISCOVERED"とコラボレーションしマントを制作した他、アクセサリー・ブランド"JAM HOMEMADE"とのコラボレーション・ネックレス制作、UKのストリート・ブランド"LONG CLOTHING"との交流等、ファッション界の様々なクリエイターから支持されています。 自身のファッション・ブランド"VENUS ECCENTRIC"も運営しているASAKAWAですが、元々はファッション雑誌『BOON』で見たSEX PISTOLSの写真に惹かれ、ヴィヴィアン・ウェストウッドとマルコム・マクラーレンが仕掛けた世界観に共鳴したことが、音楽とファッションをリンクしたPLASTICZOOMSのDIYな世界観に繋がったのだと言えると思います。

 PLASTICZOOMSは基本的にSHO ASAKAWA(Vo)、TOM TAKANASHI(G)、JUN YOKOE(B)の3ピース・バンドで、70'sパンク、ニューウェーヴ、ゴシックをルーツにしたバンドですが、シュゲイザーやインダストリアルのサウンドも挿入されていて、決して古典的なパンクやポスト・パンクの模倣に終わらない、先鋭的で美意識の高いサウンドを追求しているバンドです。 2013年発表の前作『Critical Factor』ではパンク/ニューウェーヴという枠組みを超えた、高いロマンティシズムを感じさせる幻想的で美しいドリーミーな世界観を追求した傑作に仕上げ、2014年にリリースしたEP『Secret Postcard』もその美しい世界観を踏襲したものでした。 4年ぶりのフル・アルバムになる本作は2015年からベルリンを拠点に活動していた成果を反映した、よりダンス・ビートを強調した作品に仕上がっており、ニューウェーヴというよりはKMFDMを思わせるインダストリアル系の作品になっていると思います。 KMFDM的なインダストリアル風な楽曲は過去のアルバムでも聴くことは出来ましたが、ドリーミーな作品だった前作よりも更に肉感的に感じられると思います。 前作でもマイケル・センベロの「Maniac」(原曲は映画『フラッシュ・ダンス』のサントラ盤に収録されていたダンス・ナンバーで全米で大ヒット)のカヴァーも収録されていたので、こうしたダンサブルなサウンド路線も違和感はありませんが、ゴシックな美意識を失わずに肉感的なダンス・ビートのインダストリアル・サウンドは、PLASTICZOOMSの世界観をより屈強のものにしたと思います。 私もタワー・レコードの通販で届いたばかりの状態で、細かい部分までは充分に聴けていないかもしれませんが、それでも昨日、自身のウォークマンに音源を入れて何回も聴きたくなってしまった中毒性の高いアルバムです。

 個人的には今月13日にTHE NOVEMBERSやLillies and Remainsと一緒に出演するイベント『BODY -20170113-』で、PLASTICZOOMSのライヴを初めて観ることになりますが、このアルバムを聴いてPLASTICZOOMSの生ライヴがますます楽しみになりました。 様々なファッション・ブランドとのコラボレーションの話題が先行してしまうバンドですが、生のライヴの方もおおいに楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170111221246j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

『BODY -20170113-』詳細リンク(↓)

http://www.unit-tokyo.com/schedule/2017/01/13/_20170113_body.php

 

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20170111221228j:image

来年の期待の新作(THE JESUS AND MARY CHAIN、The xx他)






f:id:killer_yoshikage:20161230232212j:image

 『Damaged and Joy』

THE JESUS AND MARY CHAIN

(輸入盤 2017年3月24日発売予定/日本盤発売日未定)

 

 

 

 バンドにとっては1998年の『Munki』以来のスタジオ・アルバムで、2007年の再結成以来、初のアルバムになります。 プロデュースはKILLING JOKEのユースで、アルバムではベースも担当しています。 レコーディングにはバンドのツアーにも参加していたドラマーのブライアン・ヤングと、元LUSHのベーシスト、フィル・キングも参加しています。

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20161230232200j:image

 『I See You』

The xx

(日本盤・輸入盤共に、2017年1月13日発売予定)

 

 

 

 

 

 

 今年12月にも来日公演を行った、前作『Coexist』から約4年半ぶりとなる、The xxの3rdアルバム。 本作は2014年3月から2016年8月までの間に、ニューヨーク、テキサス、レイキャヴィーク、ロサンゼルス、そしてロンドンと世界各地でレコーディングを敢行。 過去2作品の内向的でメランコリックな作風から、よりオープンになり大きな飛躍を遂げた作品に仕上がったとのことで、2017年にリリースされる新作の中でも最も期待して良い一枚に違いありません。

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20161230232143j:image

 『Blue』

COMMUNIONS

(日本盤・輸入盤共に、2017年2月3日発売予定)

 

 

 

 

 2017年の2月25日と26日に開催される『HOSTESS CLUB WEEKENDER』への出演も決定している、デンマークコペンハーゲン出身のバンド、COMMUNIONSのデビュー・アルバム。 2015年にはセルフ・タイトルの日本編集EPもリリースされ、日本でも注目のバンドですが、THE STONE ROSESTHE SMITHS直系のギター・ポップで来年、リリースされるデビュー・アルバムの中では個人的に最も期待したい一枚。 ICEAGE以来、コペンハーゲン・ロック・シーンのバンドでは最も注目すべきバンドで『HOSTESS CLUB WEEKENDER』のパフォーマンスも非常に楽しみになると思います。

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

ynos.tv

 

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20161230232127j:image

 『Different Creatures』

CIRCA WAVES

(輸入盤 2017年3月10日発売予定/日本盤発売日未定)

 

 

 

 

 

  2014年・2015年と2年連続でサマソニ出演を果たした、2015年にリリースしたデビュー・アルバム『Young Chasers』以来となる2ndアルバム。 本作では敏腕プロデューサーとして名高いアラン・モウルダーを迎え、よりラウドで活力に満ちた作風になるとのことで非常に楽しみな作品になりそうです。 元々、キャッチーなロック・チューンとライヴでの実力で頭角を表したバンドだけに、2作目にあたる本作はデビュー・アルバム以上の作品になりそうな予感もします。 しかし、このTHE RESIDENTSみたいな目玉ジャケだけは勘弁して欲しかったなぁ~ (苦笑)。

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20161230232108j:image

 『Volcano』

TEMPLES

(輸入盤 2017年3月3日発売予定/日本盤発売日未定)

 

 

 

 

 

 今年8月の『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』にも出演を果たした、TEMPLESが2014年にリリースしたデビュー・アルバム『Sun Structures』以来となる2ndアルバム。 バンド自身によるセルフ・プロデュース作品になりますが、ミックスを手掛けるのはデヴィッド・レンチ(Caribou、Owen Pallet、FKA twigs)が担当し、更なる飛躍が期待出来そうな作品になりそうです。 今年はUKサイケデリック・バンドとしては、TOYが素晴らしい作品を仕上げて、私もこのブログの"Best Album of the Year 2016"の3位に選出したほどでしたが、TEMPLESにもおおいに期待しています。 私は個人的に『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』の彼等のライヴを途中まで観たものの、体調不良で彼等のライヴを最後まで観られなかった後ろめたさはありますが (苦笑)、来年のアルバムだけはしっかりと聴かせていただきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Best Album of The Year 2016




f:id:killer_yoshikage:20161213175735j:image

 

 

 

 

  今年(2016年)も終わりに近づき、世界中の音楽メディアでアルバムの年間ベスト・アルバム・ランキングが発表されていますが、私も昨年(2015年)に引き続き、私が選ぶ今年の年間ベスト・アルバム・ランキング10枚を発表させていただきました。 まず、このアルバムを選ぶ原則条件として、選ぶアルバムは2016年1月1日から同年12月31日までに発表されたスタジオ・フル・アルバム、若しくはフル・ライヴ・アルバムでEPや編集盤、リイシュー盤は含まないことにしています。 ただし前述の条件を満たしていれば洋邦問わず、ジャンルも不問ということにしています。 今回の私が選んだアルバムは、Facebookやブログを通して私のことをご存知の方は、如何にも"吉良吉影らしい"ランキングになっていると思うことでしょう。 HURRICANE #1 やMARCHING CHURCHのアルバムが堂々と年間ベスト3に入れるのなんて、私ぐらいなもんでしょうけど(笑)、来日公演での思い出が多分にランキングに反映されている点は否定しませんが、アルバムの質もランキングに見合う内容になっているとは思います。 またアルバムの曲を生のライヴで聴くことで、よりアルバムの曲が印象に残り、それだけアルバムに対する思い入れというのも出て来るのは確かです。 音楽通や音楽IQの高い方から見れば、私の年間アルバム・ランキングなんか面白味に欠けるものかもしれませんが、音楽メディアはもちろん、一般の音楽ファンの方ともそれほど被りのない私独自のものになったと自負しています。

 また2017年の12月頃に同様のランキングのブログを書いた時に、今年以上の素晴らしいアルバムを振り返ることが出来たらと思います。

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20161213175705j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

【Best Album of The Year 2016】

(Selected by Yoshikage Kira)

 

 

 

 

 

①『Melodic Rainbows』

HURRICANE #1

(祝) 来日公演決定!! - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

②『Telling It Like It is』

MARCHING CHURCH

(祝) 来日公演決定! - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

③『Clear Shot』

TOY

THE HORRORSとTRAVISのお気に入りのサイケデリック・バンド - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

④『Night Thoughts』

SUEDE

"夜の瞑想"とは未来を信じるポジティヴィティー… - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

 ⑤『Distance Inbetween』

THE CORAL

2000年代以降のリヴァプールの最重要バンドの6年ぶりの新作 - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

⑥『Curve of the Earth』

MYSTERY JETS

5月にも単独来日公演決定♪ - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

 ⑦『Confession of a Romance Novelist』

THE ANCHORESS

ポール・ドレイパーとの共同プロデュース作品 - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

 ⑧『Human Ceremony』

SUNFLOWER BEAN

(祝) サマソニ出演決定♪ - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

 ⑨『Hopelessness』

ANOHNI

異形のトランスジェンダーの希望なき金字塔 - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

⑩『Adore Life』

SAVAGES

2010年代最強のポスト・パンク・バンドの待望の新作 - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

 

 

 

 

 

 

(※)ちなみに私が昨年(2015年)に選んだ年間ベスト・アルバムのブログはコチラです(↓)

 

2015年度・私的年間ベスト・アルバム10枚 - 吉良吉影の奇妙な音楽日記

 

 

 

 

 

 


f:id:killer_yoshikage:20161213175628j:image